安全地帯は壊れない。でも・・・

昨晩遅く、福岡での安全地帯ライブについての何人かのブロガーさんによる報告を読みました。
ワイドショー(芸能ニュース)なんてものを見なくなった私は世情に疎いので、大阪でのライブの模様も全く知らず、友達からのメールで知り、後からネットで詳細を知りました。
大阪のことがあったので、福岡については結構読ませて頂きました。
ワイドショーやマスコミなんてものは悪い部分しか伝えませんから、詳細を知るには、そんなもの役に立ちません。
興行的に言えば、大阪も福岡も、チケット代を払い戻すなどの対応は誠意として必要であろうかと、冷静に見れば考えることができます。
ライブは確かに生もので、進行がめちゃくちゃになったとしても、それがライブであるという見方も有りだと思います。しかし、何ヶ月も前から楽しみにしてチケットを持っていたお客さん、大切な人に好きな音楽を一緒に聴いてもらおうとその瞬間に希望を抱いていたお客さん、その人たちを裏切ることはヒドい、それもそうだと思います。
はちゃめちゃライブを受け入れられるのは(許容に限度はあるにせよ)、今までの玉置さんを知り、心配し、復活までの道のりが大変であったことが身に染みているファンだけではないかと思います。その人たちであれ、限界を感じた人もいらっしゃると思います。
しかし本来は、チケット代を出してただライブを楽しみに来る人々に音楽を提供するのが目的。事情はどうあれ、そこに情けを感じてくれる人ばかりではないことを、ご本人も主催者も、一度きちんと胆に銘じた方がいいと思います。
ここまでが客観的な感想。
正直な気持ちは、玉置さんのお身体が非常に心配、という一点に尽きます。
私はソロ活動時期、ほとんどノーマークでしたので、病気休養のことは風の噂程度でしか知りませんでした。アルバムも気に入ったものだけを繰り返し聴く程度のファンでした。なので今になってようやくその病気の深刻さがわかりました。(はっきりした病名などは公式発表を確認できていないのでここには書きません)
復活にあたり、安全地帯がNHKのSONGSで取り上げられ、そのインタビューで休養していた頃の話が玉置さん本人からありました。
<病気で3年間歌うことができなかった
 音楽ができなくなるとうまくいかなくなる、すべてが
 色んなことが重なって
 いわゆるうつ病のようになってしまった>
この言葉を改めて聞くと、今回のライブでの醜態は、玉置さんのある種の踠き・葛藤の表れなのではないかと思われ、胸が痛くなりました。
今回のライブをサポートしているミュージシャンの方の日記を拝見していると、玉置さんの音に対するこだわりが物凄く伝わってきます。
川村ケンさん
http://blog.goo.ne.jp/kenbow_001
松田真人さん
http://www.masato-matsuda.com/(こちらのDIARY)
それと同時にブロガーさんたちの詳細なレポを読むと、体調が許さなくても、どうしてもライブを続けなければいけないんだという、玉置さんの必死さが読み取れました。(偏らずに色んな人のレポを読んだ末の話ですよ)
安全地帯としてのライブができる、せっかくのこのチャンスだから、何がなんでもステージにしがみついて頑張りたい、そんなことを思っている毎日なのかなと、SONGSでの言葉とライブに実際携わっていらっしゃる方々の裏話、そしてブログレポから総合的に考え、想像してしまいました。
音楽をやる人が音楽できなくなれば、それは死んだも同然というくらいの辛さだと思います。特に玉置さんのような、とりわけ音楽しかないという人にとっては、より辛いことであろうと思われます。
(ここに女性の話を絡めて話すのは論外)
それこそ、ステージの上で死ねたらって、思っているかもしれない。
でもね、ファンはそんなこと、望んではいないのですよ。
ここがアーティストとファンの間にある大きな垣根でもあり、深い河でもある。
とにかく、生きていてほしいのです。
ずっと良い音楽を作り続けてほしいのです。
だから、ツアーを中止にするか、ダメな日は頭を下げて、払い戻しをしてほしい。つまりは、無理をして、命を縮めないでほしいのです。
私は幸運にも国際フォーラムで良いライブを見せてもらったからこんなことが言えるのか?否、もしまだ自分がライブを経験できていなくても、玉置さんの命に関わることであれば、ツアーが中止になっても構わない。というかそんなギリギリのライブ、見ていられない。
安全地帯というバンドは決して壊れない。例え解散したとしても壊れない。
でも、玉置さんはこのまま無理をしたら壊れてしまう。
この思いはどうすれば伝わるのだろう。
私が想像していた以上に人気のあるバンドで(正直復活ライブ会場って満員になるの?と思っていたくらいとぼけたファンです)、その大きさに、例えば手紙一通送ったとしてもそれが届くかどうかもわからないし、何よりその言葉が玉置さんの心に届くかどうかもわからない。
結局、ファンて見守るしかないんだなぁ、って、悲しくなります。
でも、引き続き、見守る。祈る。
大阪、福岡のライブのお客さんの中には、良いライブに立ち会えたと言っている人もいます。しかし、大半のお客さんは悲しみや怒りを拭えなかったと思います。玉置さんのことが心配で胸が潰れて引き摺っている方も多くいらっしゃると思う。
タレントマネージメント、主催者側の決断、どうか今後ここをきっちりとやって頂きたいと思います。
それがファンを守り、また玉置さんを、安全地帯のメンバーを守ることになるのですから。
玉置さん、自分を大事にして!
手紙、書いてみようかな。
届こうが届くまいが。

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