日本劇作家協会 戯曲セミナー初回受講を終えて

日本劇作家協会が戯曲セミナーを開催していることは以前から知っていました。
芝居を観に行けば毎年どこかのチラシ束に案内が折り込まれている。
もう何年も他人事として眺めていました。
いつもわくわくしながら観ているその芝居を作っている豪華な作家陣が講師のこの講座、本気で戯曲を書き、プロを目指す人たちが受ける講座なのだろうと、詳細もよく見ずに思っていました。
しかし、よくよく詳細を読めば初心者もOKとのこと。
ほお。そうなのか。
ちょっと心が動く。
いや、しかし。
ただただ舞台を観るのが好きなだけの自分がいきなり‘書く’側に簡単に行けるわけがない。
‘作る’って大変なことだよ、理解できるでしょ?
もう若くもない自分はそんな自問自答で‘憧れの中心に飛び込むこと’から自分を遠ざけようとしました。
好きすぎて、あえて飛び込むことのできない向こう側。
昔から、指をくわえて見ていた対岸。
でも、今年に入った辺り。
急に、いや、昔から戯曲書きも含めて‘演劇全般’を学んでみたいという夢があった自分の、その夢を今年に叶えてやってもいいのではないか、と背中を押す想いが現れました。
その想いの発生には幾つかの要因があります。
ひとつは、母の生活介助が中心となっているこの日々の先、更に自分の行動が不自由になる可能性もあるから、今やっておきたいことはやっておいた方がいいかもしれないという、切実な焦り。
更にもうひとつ、大きな要因があるのですが。それは簡単に人に話せることではなく。その大きな要因が作られた要因となった出来事が更にあり(ややこしい)、その要因たちの部分を芝居にできないかと去年から考えていた、そんなこともひっそり抱えていまして。
暫く悩んだ挙句、自分の夢を叶えてやることにした。
で、思い切って清水の舞台から飛び降りました(=学費を払った)。
セミナー初回。
横内謙介先生によるオリエンテーションと劇作講座。
そしてまさかの受講生全員の自己紹介。
自己紹介を前に出て、と言われた途端胃が痛くなりました。私は人前で話すのが苦手で物凄く緊張します。ただ幾分最初の方に呼ばれたので、言った内容はよく覚えていませんが、ささっと挨拶して引っ込み、後は気楽に残りの皆さんの自己紹介を聴くことができました。
実に様々な方が受講されている。
世代も幅広い。
自分より年上の方もいる!
まったくの初心者も結構いる!
好きな作家作品も多種。気になる作品をメモったりして、自分が済んだ後は何だかとても楽しんで聴いてしまいました。
このセミナーが戯曲を書いたことのない初心者にも門を開くこととなった経緯などの横内先生のお話もとても面白かった。
講義後の懇親会では先生と少しお話をさせて頂き、その短い会話の中から早速重要なことを教わることができました(それは劇作のみならず、人生についてのヒントともなった)。
セミナー終了後から懇親会まで。
極度の人見知りを抑え込み、頑張って沢山の受講生の方々とお話しさせて頂きました。
子育て中の方、それから多分介護をされている方、自分のように家族のことであまり自由のきかない方もいらして、そこの気持ちを共有できる人もいることを知り、少しホッとしました。
それから同世代かな?と思われる方、こんな機会でもなければ話すことのできない若い世代の方、学生さん等。
そんな様々な人の渦の中に、これからも何とか積極的に巻き込まれていければと思っております。
無事初回講義が終わって、感想のようなものを書きたくなり、書いてみました。
長文失敬。
とにかく3月まで、頑張ります!
3月までには最低1本は書きたい!

コメント

  1. わたまめ より:

    3月までに一本!
    産み出してください
    私は少しずつ余裕ができてきている(…のか?)ので、久々にブログにもお邪魔してみました( ´ ▽ ` )ノ
    いろんな経験を経ている方々のお話が聞けるのは興味深い体験ですね

  2. より:

    3月までに1本!
    てことはそろそろ土台作りも本格的にやらねばなんですが;
    先生方はもちろん、同期のみなさまからも早速バラエティに富んだお話を聞けて、脳みそに刺激もらっております。
    演劇作りの先輩のまめさんにもあれこれお話を伺いたいですね*

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