自分の中に馴染んできたラーメンズという存在

↑なんだか大層なタイトルですが、難しい話ではありません(^_^;)わしが難しいこと言えるわけないじゃん。
「ALICE」でファンになって以来、熱狂し、友達と舞い上がり、追いかけてきたラーメンズですが、最近は随分とそのテンションが落ちました。
それにより、自分にとって、とてもいい具合のファン加減となりました。
賢太郎さんがやっているから、仁さんがやっているから、なんでもいい、そんなことではなく、観てみるも観ないでいいも取捨選択があり、観たものには自由な感想が頭を飛び交う。つまりは他の<好きなモノ>と同じレベルにまで自分の中でその存在がお馴染みさんになっていて、妙に熱狂しない分楽になったということでしょうか。
ラーメンズファンの初期症状というか初期衝動って(^-^)、みなさん同じようなルートを辿るようで。なんというか、ぐあーっと熱が一気に上がるんですね、ほとんどの方が。私も友人もそれでした。それも楽しかったですが、今落ち着いてみると、いい具合の距離も持て、これまた面白い境地になっているような気がします。
ま、普通に好きなんですけれどね、同じように。
でも仁さんが出る芝居は何でも観に行っていた自分ですが、最近は作品で選ぶようになり、TV出演番組も、内容によっては全く見なくなりました。
賢太郎さんは活動自体がレア(?)ですので、ほぼ全て観ることができれば観ます。というか観たいです。でもオール素晴らしいと受け止めるかといえばそれは変わってきている。ラーメンズファンって熱い方が多いので、公にはあんまり正直なこと書けませんが( ̄― ̄;
でも1個言いたいことがあるといえば。
今回のKKP、演劇作品とわざわざ名称を漢字表記にされました。その理由はメッセージにも書かれていましたが。
ここからは理屈じゃなくて屁理屈なお話。
私はあんまり<演劇>って言葉で縛らなくてもいいんじゃないかな~なんて思ってしまい。これはもう勝手な私の嗜好なのですが、例えば中身は全く違いますが、シティボーイズってなんのカテゴライズもできない独特な存在です。私にとってラーメンズや他の小林賢太郎作品って、これに匹敵する存在なのです。KKPはラーメンズとは違い、コントではない長編の作品ではある。でもやっぱり他にはない小林オリジナリティの世界なわけで、演劇っていう断りを入れなくてもいいんじゃないかなと。KKPって何?って言われるまま、自由にその世界を展開していけばいいのではないかと。
劇作家と名乗っているからには<演劇>なのかもしれませんが、なんかこう、そういう杓子定規な表現って、小林作品には似合わないような気がして。
ファンの勝手なシュミの話で申し訳ない。元々KKPとは小林さんが演劇を書けるようになるために始めたお仕事だったと記憶しておりますゆえ、だから演劇でいいのはいいのですが。
なまじ演劇という字面を見てしまったせいか「ロールシャッハ」については本多での観劇後「・・・」ちょっと悶々としているものがあり。ただ寝不足気味での観劇でしたので、幸運にももう1度観られる銀河劇場での観劇で、もし感想がまとまったら書いてみたいなと思います。
「演劇とは自由である」という考えと、「演劇とはこうあるべき」という考えがどうにも交錯している自分にも気づきます。年齢、年代ならではの考えがあったりもし。(つまりは<演劇>という看板を勝手に自分の頭に乗っけちゃって観たら、自由に楽しめなくなったということかもですわ)
ま、とにかく「ロールシャッハ」を観て思ったのは、小林作品だからといって特別扱いするでなく、他に観た作品の中に混ざって自分なりの評価・感想が出そうである、という境地がちょっと新鮮であったということです。
新しい出会いでふわふわしていたものが、自分の中にようやく馴染んできた感じ。そしてここから長く、生涯彼らの贔屓でいるのであろうと、穏やかに思うのであります。

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