京都プチボヤージュ(2010.10)~1

奈良の翌日の京都です。
この日も帰りの新幹線まで時間を惜しんで歩きました。
今回は洛北へ行きました。観光シーズンの日曜日だというのにほとんど人が歩いていない道をじっくり歩き、堪能できて幸せでした。
詩仙堂から最終目的地赤山禅院までかなり歩きましたが楽しかったです。民家や畑の間を縫う道、そしてちょっと歩くのをためらった神社への暗い森の道など、ちょいとアドベンチャー気分もあり。持っていたガイドブックが優秀で、路地もとても正確に書かれており、目印の小さな石仏などが見つかる度に、お~!なんて感動しました。紅葉シーズンはもしかしたら住民がうるさく思うくらいの人出かもしれません。とてもいいコースでした。


詩仙堂
http://www.kyoto-shisendo.com/index.html
狩野探幽の絵に個性のある文字で添えられた詩三十六枚が大変見ごたえのある詩仙の間。薄暗い部屋から眺めるお庭の美しさ。隠れ家的なここはとても居心地のよい場所です。午前中に行ったので人も少なく、しばらく座って庭を眺めました。何十年ぶりかに来たけれど、ああ詩仙堂はこういう空間だったと記憶が覚める思い。京都って本当に時間が止まっているのだなと実感。外に出てお庭の中も歩きました。紅葉はまだちょこっと。

詩仙堂


詩仙堂2


詩仙堂3


詩仙堂4


詩仙堂5

圓光寺
詩仙堂から曼殊院までの道すがら入ってみました。
拝観料を払う時にご住職かな?「あ、晴れ間が。良い時にいらっしゃいましたね」と声をかけて下さいました。午後から雨の予報の曇り空。本当にお寺に入ろうとした時にぱーっと晴れたので、こんな会話も嬉しく、思い出のお寺になりました。
こちらのお庭もとてもステキです。紅葉シーズンは混むんじゃないかな。水琴窟があり、ささやかに聴こえる音を楽しみました。
教育の場であったこちらのお寺には木活字が展示されています。頂いたリーフレットによると現存する活字では日本最古の活字ということです。こちらも興味津々。

圓光寺


圓光寺2

曼殊院門跡
http://www.manshuinmonzeki.jp/
曼殊院まで結構な坂を上った記憶が。こちらも久しぶりなので昔はこんな坂なんでもなかったんだろうな・・・なんて思いつつ。
門跡とは皇室一門の方々が住職であったことを意味する、とHPにあります。なるほど立派なお寺であるわけです。
庭園は枯山水。(ぐあ~HPの写真見ていたら雪の京都に行きたくなったあぁぁ)

曼殊院

巡礼スタイルの女性二人連れの方がお参りをされていました。お参りをしていたのは不動明王像。黄不動様。国宝である本物ではなく写し絵?(私はてっきり本物だと思っていたのですが、後で調べたら本物ではないらしいので)

黄不動チケットの画像をどうぞ。
拡大して見て下さい。
この筋肉の表現・・・
実物を拝んでみたいです。

寺院内にいくつもある間はそれぞれ趣向が凝らしてあり、展示されているお道具類なども含めて見ごたえがあります。さらっと通ってしまいましたが上之台所がこの時期特別に入れたのではないかしら(いつもかな?勘違いならすみません)。
順路の最後に曼殊院といえばこれ、幽霊画の展示が。昔は襖がちょいと閉じられた奥に飾ってあってこっそり覗いてみた記憶があるのですが、今は避けて通れないところに展示されています。撮影禁止ではあるが、断り書きに「撮影されますとその後撮影された方に差し障りがございます」と。酔狂なことをするとなにかしら良からぬこともあるってことですね。
曼殊院を出て門前にある弁天茶屋でお昼にしました。まだシーズンではないんだな~というのがこういう場所でわかります。お客さんが少ない。余裕で食事ができました。
ゆばそば膳。美味かったっす。

曼殊院茶屋

ご飯を食べて元気をつけていざ次へ。
坂を下り、途中で一乗寺川を越えて鷺森神社という神社を通り抜けると修学院離宮に出るらしい。他の道もあるが神社を抜けたいので神社目指して歩く。坂の上から一箇所住宅や畑の中に鬱蒼とした森が見える。その中に分け入る細い道の暗い入口。うわ~あんなところ怖そうだな~って思っていたら。地図通りに歩くと「え?え?」どうやら自分もここを通るらしい。手前が人ん家の畑で、作業をしている人がいたので、人気があるから大丈夫、と自分を納得させて森への暗い入口を入る。
神社がパワースポットなのは手付かずの原生林が長きにわたってそのままになっているから。全体はそれほど広くはなさそうな森でも足を一歩踏み入れればそこは覆われたしんとした世界である。うん、間違いなくここも守られた空間だなと静かに歩きながら思う。
振り返って撮った写真ではそれほど深い感じはないですね。でも向こう側の入口は中々ドキドキな雰囲気がありましたよ。

鷺森神社

手前に写っているのは御幸橋。後水尾上皇も通られたと書いてあるのを読んで、なんとも気持ちが遠くなった。

鷺森神社2

鷺森神社

鷺森神社4

縁結びの石などというものもあってとりあえず触ってきた。これからも色んないいご縁がありますように。

鷺森神社3

さて神社を抜けて修学院離宮に近づく。

修学院離宮

途中思わず足を止めた禅華院鐘楼門。入りづらい感じだったので門はくぐりませんでしたが、入ってみればよかったな。

禅花院

ここはいつか入りたいな~と思いながら見つめた修学院離宮門。

修学院離宮2

そして赤山禅院へ。
(つづきます)

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