京都のつづきです。
赤山禅院
延暦寺の別院の一つということです。神仏混合の不思議な雰囲気を持つ寺院です。
こちらは京都御所の表鬼門にあたり方位除けの信仰の場所であるそうで、これまたその成分のほとんどが好奇心で出来ている私の心をくすぐる場所なのでありました。
赤山禅院山門
この手前には鳥居があります。まず鳥居をくぐってから山門をくぐります。
ああ、奥深いところまで来たな、と山門を見上げるとなにやら頭上から音がする。山門の下に入ってから、あ、と気づく。雨。それまで晴れ間も見せていた曇り空が堪えきれず雨を降らせる音。京の表鬼門の山門に足をかけるやいなやの雨。まるでそこまでが結界であったかのような。圓光寺の入口での晴れ間と対照的なお天気の印象的な記憶。ざーっと振り出した雨とともに赤山禅院の空間へ誘われる。雨降りひとつを奇遇と感じることができるなんて。京都という摩訶不思議な土地にまたぎゅっと心を奪われた刹那でありました。
赤山大明神
拝殿の屋根には、京都御所の東北角の猿ヶ辻の猿との延長線上に、御幣と鈴を持った瓦彫の鬼門除けの猿が安置されています。(・・・となると次は御所の猿を確認しに行きたい。あそこの猿と繋がっているのか~って思いたい。旅は好奇心のリレー)
境内では桜が咲き始めていました。秋から冬に咲く桜です。紅葉の盛りに桜も盛りかしら。そんな光景も見てみたい。
雨脚が強くなる。提灯にも灯りが点る。
大きなお数珠をくぐります。
時間はまだ午後2時頃であったはずですが、この趣き。夕方と勘違いするがごとくの薄暗さがまたぐっとくる。
気学発祥地という石碑などもある。
境内には本当にたくさんの神様が祭られています。神仏様々な祠の数々。雨が降っていたので丁寧にお参りできませんでしたが、いつかまた行くことができたら、もっときちんとお参りしたいです。
以上で洛北歩き終了。新幹線の時間までどうしよう・・・とぼんやり考えながら四条河原町方面のバスにて中心地へ移動。バスを降りて先ほどまでの静けさとは真逆な日曜日の雑踏にくらくらする(@ @)そして思いつきで六角堂へ。
六角堂
http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/
お堂に着くと団体さんが読経の最中。巡礼の場所ということもあり、お参りの人々で賑わっていました。へそ石なるものがある。
そして最後の最後に本能寺へ。こちらは宿泊したホテルの通りを挟んだ真向かいにあり、ホテルに預けた荷物を受け取りがてら最後に見ようと思っていたお寺です。あの本能寺。境内に入って・・・え、ここ?・・・本堂はどうやら修復中らしい。そして織田信長廟もあるが、すぐ後ろにビルの裏側(排気口なんかがある所謂裏側)が迫っていて、ここなの?というくらい周囲はコンクリートな景色で趣きがいまいち。最後に本能寺を堪能しようかと思っていたのにちょっとがっかりでした。
そして夕方の新幹線にて東京へ戻りました。
いや~京都。やっぱりいい!京都。
思いつきで歩いた洛北がとても良かった。
次はどこを巡ろうかな。すでに次を考えたい、というかしばらく帰ってきたくなかった、そんなプチ旅でした。
充実した時間に大感謝。
思い切って行ってきてよかった。