新上裕也DANCE SHOWCASE 「ZOO」

2009/1/11(日)15:00開演 於:青山ベルコモンズ クレイドルホール

今年の舞台初めとなりましたのは創作ダンス公演。
単純に大真みらんさんが見たくてチケットを買ったのですが、ダンスだけの公演を観る初めての機会となり、とても刺激を受けることができて、良い体験となりました。

ほとんど未知のゾーン・青山。不慣れな地下鉄で時間計算を間違え、開演まであと15分!というギリギリに会場へ到達。ドキドキしたよ~ん T T

お手洗いは?と伺うと下の階になりますとのこと。下の階とは青山ダンシング・スクエア。なんとスタジオ内のお手洗いを臨時でお客さんも使用。スタジオではレッスン中。廊下には休憩中の生徒さんたちがたくさん。そんな中に入れてもらえてとってもウキウキ。憧れだけど自分には入れない場所。これもプチ良い経験でしたわ。

そして着席したのが開演5分前。ふー。汗~

ほぼ真四角と思われる何もない舞台。壁には照明で森のような模様が映し出されている。最前列。こんな近くで見るって凄いなあと思う内開演。

いや~オープニングから凄い凄い!ダンサーのみなさん、関節ありますか!?私と同じ人間ですか!?(←違う人間でっす)
楓沙樹さんがブログで仰っていたことがわかる。観ている方も汗をかきそうなもの凄いダンスの連続。観てるだけでアドレナリンが出てくる感じ。

今回のタイトル「ZOO」だけが頼りのキーワード。多分全員が動物の動きなのだろうな~という雰囲気。全員が表現したいもののディテールにこだわって表現しているということが伝わってくる。新上さんのご挨拶文の入ったパンフっぽいものを頂いたのだが、そこに各シーンの説明が簡単で良いから入っているとうれしかったなあ。もしかしたら説明することは無し!ってことなのかもしれませんが。

で、上演中勝手に自分の中に湧き出た考えを書いてみます。演出意図とは全く違うかもしれませんので完全主観です。

動物には言語がない。その分他者(他種)との関わりは見ていて歯がゆいほど成立までが困難だ。その関わりに成立は不要な場面もある。そしてその関係には‘仲良く手をとる’という人間的な感覚は介在しないことが多いように思う。

ダンサーのそれぞれの絡みの場面から、動物には他者に対して、仲良くなりたい気持ちと支配したい気持ちが常に同時に存在しているのではないかという想像が湧いた。もしかしたら、相手を愛したい気持ちと食べてしまいたい気持ちも混在するのでは、などという妄想も。否、妄想ではなく現実か。
平和な場面から一転赤い照明の下での不穏な蠢き。水が湛えられた杯のようなもの。何らかの争い。それらが何を意味するのか、何を象徴するのかがとても知りたいと思いました。

ダンサーの身体は饒舌。口で台詞を言うのと同様に流暢に身体でしゃべり尽くす。言語ではなく、右脳で直接彼らが表現する世界を感じてきた満足感は有り。

ももこ目当てでやってきたことも忘れそうだった1時間30分。あ、勿論お美しいもも様もしっかり堪能 ^ ^
ももさん、とっても充実しているんだろうな~って思えました。作品を作り上げる喜びが溢れていたようにお見受け。でも流石に顔での演技がばばん!て決まってアピールも強度大。満足っっ、でしたわ。相変わらずキレイに回転するんだな~なんてこともしみじみ思いました。でもダンサーだけでなく、芝居もすると良いのに・・・なんて希望もこっそり強くなっちゃった。あらゆる表現に可能性のある方ではありませんか。ヅカ世界を飛び越えて、どんどん伸び伸び活躍してほしいと、改めまして思いましたです。(でも男役も観たい)

今年は新しい分野から観始めることができてよかった!

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