ワークショップ体験@SePT. in Sept~その2

つづきです。
毎度、長いです。
(ザ・短くまとめられない人記録更新中@自分で勝手に)

ワークショップの内容は、とにかく普段演劇を見たり劇場に行ったりしない人でも気軽に体験できるというのがコンセプトのものなので、中に入って楽しんでしまえば誰でもこなせるプログラムです。
進行役の3名の方々(ファシリテーターというのだそうです)が色々なメニューをテンポよく進行させていきます。

簡単なストレッチから初めて徐々に身体を動かしていく。
子供さんも同じプログラムをするというメニューをいい大人が真剣にこなしていきます。

たとえば自由に稽古場の中をぐるぐる歩いて、「ストップ」と言われたら止まらない、「歩く(←だったかな?)」と言われたら止まる。「はい、ストップ」と言われたらストップ。うき~~っ!超苦手です、こういうの。最初は自分だけみんなと違うことしてる。でも慣れてくる。慣れてくるとちょっと得意になる。そしてエンジンもかかってくる。ふ。

昔やったフルーツバスケットやら三位一体のような遊びが始まります。
「やどかり」というやつに燃えました。1名が鬼になります。
2名が万歳して向かい合わせに手を合わせてアーチを作り、それを「家」としてその下に「やどかり」がしゃがんで入る。鬼に「やどかり」と言われたらやどかりは別の家に入らなくてはいけない。入り込めなかった人が鬼になります。私は最初やどかりの役だったので、しゃがんだまま鬼のかけ声とともに他の家へダッシュ!何回目かで男の人を突き飛ばした模様(笑)自分も、だあー!とすっ転がりましたが家を死守。「家」と言われたら家の人々が別の所で家を作る。「嵐」と言われたら全員が解体して別のものになる。もう、きゃ~っ(騒)て感じ。
(この時、自分て絶対鬼になりたくない人なんだなあって認識しました)

お題で出されたあるモノになるゲーム。
2人で組んで互いに無言のまま言われたふたつのモノを、それぞれが何をやるのか見た目だけで想像しながら3秒くらいで考えてそのモノの形になる。
「ソースと醤油」???お互いをチラ見しながらどっちかをやる。
自分は醤油のつもりでビンの形になる。でも実は相手も醤油だったりする・・・
「からしとわさび」???自分はからしの入ったビンをやる。相手はわさび。これは成功。
でも己は容器しかできないんかい!と自分に突っ込みました。
だってね、ソースって言われて床にぐにゃっと寝そべって料理にソースがかかっている様子を表現しちゃう人もいるんだよ!すごい表現力。

3人で組んで椅子。4人で組んでホチキス。
6人くらいだったかな?それぞれにことわざが振り当てられて、それを身体のみ(擬音はOK)で表現して、他のチームに何のことわざか当ててもらう。
「泣きっ面に蜂」2名が障害物になって1名がそれに躓き、転んだその人に犬役2名が襲い掛かり、最後に蜂役(私)がぶすぶすと刺しまくる。こういうのがメンバーのアイディアがさっと出て、数秒でできてしまう。

休憩を挟んで今度はみんなで絵を描くことからスタート。9月2日ということで「国の食べ物」というお題。私はラーメンを描きました。なぜこれを描いたのか、この食べ物にまつわる思い出などを全員が説明してから今度は2チームに分かれての創作です。(7名だったかな?)
それぞれのチームの持っている絵の中からひとつ選んで4コマでそれができるまでを全員で表現する。

うちのチームはラーメンでした。これまたみなさんアイディア豊富。
みんなで横一列に並んで、これは麺棒で伸ばされた生地と想定し、それを麺にするために切るところから始めたのですが、麺役の人々、包丁役の私に一本一本切られてはらはらと床に転がる様が麺そのもの。包丁がざくっ。ひとりずつ、ぱらっ。最後の包丁が入ると残りふたりが一緒にぱらっぱらっ。すげ~細かい演技~
麺を切る→麺をゆでる→麺を器に移す→完成形。
(この麺をゆでる、が最高に楽しかったの!どう楽しかったのかはここでは無理なので、見たい方は私と実際会った時に再現します。人目につかない所限定で)
完成形は麺+ナルト+支那竹+割り箸。ナルトはピンクの服を来た女性がくるりと身体を曲げてかわいく。支那竹は人の手数本。割り箸は私。私は小物役者。てか、小道具(笑)

そして今度はこの4コマをスムーズにつなげてひとつのお話(小芝居)を作るという作業。スムーズに繋げるのって難しい!そして最後にキメがなかったことがちょっと悔やまれる。今ならキメのアイディアが出る。

全部で3時間。いや~最後には身体もあったまって良い感じでした。
すべて時間が限られた中で考えて作りあげていく。最後みんなで感想をひとことずつ言う中で、それが良い、と言った方がいて、確かにそうかもと思いました。ひらめきと協調性と。それらがうまいバランスで表現された時、感嘆や笑いが起きます。爆笑も起きます。そしてまたすぐに頭を切り替えて別の世界を創ります。時間はあっという間に過ぎたけど、思い返してみるとここには書ききれないたくさんのことを体験してきたのだな、ということに気づきます。

頭も身体も怠けきった自分にはとってもいいリハビリでした。
声を出すこともやってみたかったのですが、今回のポイントは身体表現だけでどれだけのものが見せられるか、だったようです。夢の遊眠社の芝居がそうだったな・・・と思いました。セリフなしで表現できる世界の無限の可能性を発見できたことも、今回のお宝となりました。

表現するっていいですね。能動的な時間に快感を覚えました。
もし時間があるなら「芝居を作る」講義に参加したいと前々から考えていましたが、
また別の「自分が動く」ワークショップにも参加したいとも今思っています。
ただね~身体がね~筋肉痛がかなりね~
ちょっと身体作りも本気でやらないと!

超初心者が稽古場に転がって心の中心で叫ぶ。
芝居が好きだーーーーーっ!
これをまたご縁として、
次もまた何がしかの「演劇の扉」を叩いてみたいと思います。

コメント

  1. なると(笑) より:

    こんにちは。
    ワークショップでご一緒した“ピンクの服のナルト”です(^^)
    富永さんのブログからやってきました。
    当日は楽しかったですねぇ。
    私も友達に「楽しかったの~」って報告しちゃいました。
    特に、ラーメンは他の方の視点から見ると、見えるものが全く違うので楽しいです。
    「麺その3」だった私は、最後の麺たちがそんなに細かい演技をしていたとは知りませんでした。
    ところで、2人組のゲーム、「からしとわさび」「ソースと醤油」などの調味料シリーズがインパクトが強すぎて、前半をすっかり忘れてしまったのですが、私たち、調味料のほかに何になりましたっけ?

  2. より:

    ●なるとさん
    わ~どーもいらっしゃいませ~~^^
    あのかわいらしいナルトさんですね~
    楽しかったですよね!
    私も帰り道、ケータイで友達に早速報告しまくりました。
    なんか私、箸とか包丁とか小物をやりながら、
    全体を見てみる係りみたいになっちゃって、
    ひとり、よく見える立場になってしまったかも。
    (あとシェフも見れたかもね^^)
    でも、途中で、あ、しきりばばあになってるかも・・・
    って思って、なるべくまとめ係りにならないようにと、
    ちょびっと反省してました。
    調味料シリーズ以外!
    ・・・憶えてないですね~
    「ケチャップ」と「マヨネーズ」、これも調味料だし。
    (確かマヨラーが多かった)
    もし時間に余裕があったら、
    10/7のabofaS発表会に行こうかと思ってます。
    またワークショップで一緒にやれるといいですね。

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