空が高すぎる

空が高すぎる ただそれだけで
言葉を失くして 立ちつくした日々


小田和正さんのファースト・ソロアルバム「K.ODA」収録曲、
「空が高すぎる」の最初の2行です。

私は外を歩いていると、つい空をじっと見上げながら歩くくせがあります。
ずっとそれで歩いていると危ないので、ずっとではないのですが、
歩きながらもじーっと、空を見上げてしまう。
この時、この歌が頭の中をよく流れます。

空を仰ぐと、自分の存在が小さく思える。
小せぇよな。小さくてどうでもいいよな。
つい、そう思う。

己の中核はかなり厭世的な人間で、
大人になってから、少しはマシになったものの、
やはりこの中核だけはずっと変わらないのです。

空を仰いで何を見たいのかよくわかりませんが、
高く高く見る。
厭世的な人間がいつ地上を見るのか。
それはやっぱり、大切な人々、家族とか友達とか、
「人」がいてくれるから、私はちゃんと地上を見ることができる。

やがて ここには もう誰も居なくなる

いつかは消えてしまう風景なら、
力が無くても大切な人たちと係わっていこう。
空は高ければ高いほど、仰ぎがいもあるってことで。
やっと秋めいてきましたね。
秋の空が好きです。

「K.ODA」も私の大切な音の宝物。
音楽って、ありがたいなぁと、いつも思っています。

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