「渋谷アリス」・・・中々感想文に行き着きませんが;
ダンスパートでご出演されたVanilla Grotesqueというダンスカンパニーのカッコよさに目が釘付けになりまして。
特に中心で踊っていた牧宗孝さんに釘付け。
最初は、奇妙だ・・・って思っていたのですが、とにかくダンスが上手い!身体の隅々にまで上質の神経が行き渡っているその動きが素晴らしい!、で途中から身を乗り出して(バルコニー席だったもんで)じーっと見つめておりました。
Vanilla Grotesqueのオフィシャルサイトにある紹介が実にぴったりだな~と。
<退廃的な美を基調とした世界観は前衛的ながらキャッチー>
そう、キャッチーなんです。グロテスクで奇妙・・・なんだけど寸分の狂いも無い牧さんのダンスの技巧とアピール力に視線を持っていかれてしまうのです。
で。
自分は何だかんだ言って‘キャッチーなもの’が好きなのかなと思いました。それは大衆にウケるという意味のものではなく、創り手から受け手に投げられる透明だけど強度の高い釣り糸を投げてくれるようなもの。
広告ではなく舞台や絵画や諸々の創作における‘キャッチー’には、多種多様なアプローチがあるように思えます。
発信する側が受け手にウケるある種の信号を送れば、受信する側のチューナーにぱしっと入り込んで来てその脳波に繋がる。
独自の世界を創りながらも受け手にウケの良い信号を上手いことパスできれば、そこから双方向通信が始まるのかもしれない。無言の通信ですが。精神上ではそこから繋がっていくことになるかもしれないと思うのです。
小利口に、ではなく、できれば洗練されたやり方で投げてほしい。
そんなキャッチーなものに釣られれば、釣られた方もご満悦なのです。
コメント
はじめまして
渋谷アリスの感想を探してたら
こちらに辿りつきました。
わたしは平澤さんのファンで観劇したのですが
幸さんと同じく牧さんのダンスに魅せられてしまいました。
本来のわたしには苦手な、
前衛的なパフォーマーの方なんですが、
なぜ惹かれたんだろう?と思っていたところ
幸さんの文章が答えをくれた気がして、
ついコメント書いてしまいました。
わたし、まんまと釣られてしまったようです・・・
●まいさん
はじめまして!コメントありがとうございます!
私もグロテスクなものが苦手なのですが、
何故惹かれたのだろう?と見てからずっと気になっていたのですよ。
で、HPをすぐ検索して、キャッチーというキーワードを見て、
なるほど~って思いついたのです。
釣られた方は結構多いと思いますよ ^ ^
私もパフォーマンス観に行きたいと思いますもの。
平澤さんもかっこよかったですね。
いずれ感想を書きたいなと思っています。
まいさんのところにもお邪魔させて頂きますね!