劇評を読む楽しみ

朝日新聞の夕刊に載る劇評を毎回楽しみに読んでいます。

10/7の劇評は野田さんの「The Diver」。
劇評、実は読んでも何のことやらさっぱりわからないことの方が多いです。
今回も「?」。
しかし、わからなくても読みます。載っている言葉たちに、私の好奇心という触覚がぴくぴくと反応するからです。そして拾ったものを頭に残して、機会があればそれについて調べたり、見に行ったりして、世界を広げていくのです。

劇評を書くということは難しいですよね。
まず、書く人は劇作家さんと同じクラスの知識がなければ評価などできない。
演劇の歴史、手法についてとか、演劇にまつわるもの、歌舞伎、能、狂言、などなど、あらゆる知識がなければ作家がいる土俵と同じ高さに座って観察することはできないですから。
こういうベースがちゃんとある人の劇評を読むのが好き。勉強になるからです。興味の向かう道標をはっきりと示してもらえるからです。

難解そうで、手を出さないで、でもあ~劇場で観ておけば良かった!と最近は後悔することが多い野田作品。今回も逃しました。
昔はあの難解さが愉快で観に行っていたのになあ。
多分、愉快とは違うものを持って帰ってこれるはずな最近の野田作品を、その内ちゃんと劇場で観たいと思います。

コメント

  1. くのいち より:

    こそりと
    ジャンルは違えど週間ブックレビューをなにげに見ています。確かに知識と客観的なスタンスとが必要とされますね←論評
    その昔映画評論の仕事につきたかった事を思い出しました
    野田秀樹は見た事ないですがなんだか敷居が高いのです

  2. より:

    ●くのいちさん
    論評はどれもそうですよね~
    私も中学、高校は映画大好きで、映画に係る仕事に憧れたりもしましたわ。
    野田さんは、頭で見るより、一度体感してみることをお勧めします^^
    最近はめっきり見ていないのでどうだかわかりませんが、
    彼の身体能力は、神、です。
    (年齢を重ねてどうだかがわかりませんが)
    私が今まで見た中では最高の演劇人。
    というか、あの方は人間ではないと思います^^

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