2010/3/28(日)13:30開演 於:紀伊國屋サザンシアター
子供の頃にTVで見ていた大スター・ジュリー。
生で見ることになるとは思ってもいませんでしたが。
なにしろラーファン相方だったはずの人が、いまやすっかりジュリーに首ったけ状態。
サザンシアターはまだ入ったことないし。芝居も良さそうだし。
ということで観てきました。
親子ほど歳の離れたセンセイとツキコとの恋愛の物語。
ツキコの孤独が、結構胸にきました。
好きだった彼との付き合い方や、親との付き合い方や。人との交わり方がぎこちなく、素直に心を表現することが苦手。
近しくて、好きな人たちほど、素直に気持ちを預けたり、甘えたりができないような。ちょっと自分に重ねてしまいましたよ。
ツキコにとってセンセイは充分恋愛の対象で、普通の男性に求めることを求めます。
凄い・・・
私にもずっと欲しい存在があります。
父のようで、父ではない。兄のようで兄ではない。そんな年上で支えになってくれそうな男性。
恋愛にはならないだろうなと思います。求めているのは恋愛ではないし。
それは彼氏という立場の人には求められない感情のような気がします。
ツキコがセンセイに頭を撫でられるように、私も、良い子だね、頑張っているね、と単純に子供のように褒められたいだけなのかもしれません。あるいは、それは違いますよ、あなたのこんなところがいけません、と冷静に言ってもらいたい、そんなのが望み。
自分よりも高いところにいて、穏やかに見下ろしてくれる、そんな存在。
丁寧に作られた良いお芝居でした。
自分より大人の人たちの作るものはいいな、って思いました。
人生、が集約されたお芝居ではなかったでしょうか。
穏やかさと重みを感じた劇空間でした。