2010/5/16(日)14:00&18:00開演 於:ゆうぽうとホール
日曜日、昼&夜回を続けて観てきました。
面白かったな~映画もトークも。
あからさまに楽だったのか、特にきたろうさんがいつもより嬉しそうに見えたのは偏見ですか?w
斉木さんはフリートークになると寝たふりだか死んだふりだかをすると大竹さんに突っ込まれていましたよね?w
映画の感想など。
「俺の切腹」監督・脚本:沖田修一
沖田監督のブログによると時代劇のパロディということです。
これ面白かったなあ。切腹って、本当は笑うものではないではないですか。でもその逼迫した状況が何故か笑いを誘うんですね。そういう風に演出されているからだけれども。武士であるからには切腹は見事に成し遂げなければならない、それゆえ辞世の句は一大事。一大事過ぎて、考えすぎて、人に評価を委ねすぎて、結局・・・(爆)でもワケわかんないんだけど聞いて何故かぐっときたという介錯人の気持ちもわかる。私は切腹をすることとなった夫の側で終始平常心でいた妻が、実は一番のパロディではないかと思いました。武士の妻たる者、夫が最期を向える時も心乱さず、というのが時代劇をよく知らないけど私のイメージ。夫が明日切腹をするというのに、辞世の句に飛んだアイディアをさらっと言って、明日があるからもう寝ましょ、と速攻爆睡。多分送り出す時も普通にいってらっしゃいませ、だったんだろうな。でもパロディの裏側には武士の女房像みたいなものも見えて、明日夫が死ぬとわかっていてもそうする他なかったのだろうなあというリアルな想像もできました。ま、この辺は深く考えすぎだけど。
夙川さんの演技良い。おじさまたちには所作がなってないだのちゃんとイメージして演技できていないだのメタメタに言われていましたがw時代劇としちゃあ、おじさまたちに演技で敵うわけないもんねぇ。声だけ出演のきたろうさん、セリフの声かっこよかったです。声をしっかり張れてこそ役者。うん。そして私的には古谷充子さんのキャラクターがこの映画の世界観の鍵になっていたように思えます。
バカバカしくて笑っちゃうんだけど、見た後に切なさもそこはかとなく残る、そんな作品でした。
・・・この辺で一区切り。