こういうことはなるべく言わないようにはしているが。
私は結構気持ちの状態に起伏がある。この夏、殊に八月は、精神状態が低空飛行もいいところで、まだ抜けたとは言えないが、ようやく暑さが去ろうとしている気候の移ろいと共に、今現在は少し機首を上げることができている、といったところか。
そんな中、最近の自分について気づいたことがある。元気がない時は音楽を楽しむ気持ちが起きない、ということだ。聴く気力が起こらない。お前、もう隠居か?と自分に問いたくなる程、最近の私は色々ダメである。音楽を聴くのにも気力がいるって、なにそれと思うが、これは理屈ではどうにも説明できない、ただ、気持ちの問題なのである。
むしろ元気になりたいから音楽を聴くのでは?しかし、最近は元気がないと音楽に手がでない。
コレクター気質があるのでCDは買う。買うけれど、聴いていないCDがあったりする。あるいは1度しか聴いていないものもある。逆にこればっかりと思うくらい聴きこんだものもある。でも最近はあまりCDに手が伸びない。
予てからCDの整理のために、専用の棚が欲しく、ひと月程前これを手に入れた。手に入れたはいいが組み立て式なので、これまたCD同様しばらく放っぽられていたが、最近えいや!と思い立ち、かなり面倒な工程を小1時間かけて完成させた。そして空いた棚に適当に突っ込んであったり、場所がなくてそこら辺に積みあがっていたCDたちをきちんと整理して並べた。
母も聴くさだまさしは一番上の解りやすい場所へ、その隣はユーミン、そんな風にして私のCD棚はとりあえず整理された。約300枚収納の棚では収まりきらなかったが、しばらく聴かないものはケースに仕舞いこんで、整頓は終了。
改めて並べられた私の音楽の嗜好と歴史。それを静かに眺めていると、途端にすべてのCDが愛おしくなった。
そして気づいた。
どれだけ、私はこの音楽たちに助けられてきたのであろうかということに。
日本の音楽、洋楽、クラシック、ジャズ、ヒーリング、全部、色んな気持ちの場面で私を持ち上げたり、慰めたり、暖めたり、冷静にしたり。
そしてまた私はCDに手を伸ばした。
手や耳を、不必要に凍らせておくこともあるまいと、次に負の波が来た時のために、自分に言っておいてやる。
整頓て、気持ちのよいものだなあということも、改めて思った。
それからこれも付け加える。こんなつぶやきも元気がない時はできない。
最近感じる‘ブログを書くことへの疑問’とは、もう少し頭に覇気がある時に向き合おうと思う。