KKP#6「トライアンフ」@札幌千秋楽

2008/10/4(土)14:00 於:かでるホール

#5に引き続き、まさかの大楽観劇でした。

初かでるだし。あ、タクシーの運転手さんが「かでるホールなんて言ってもわからないからね~かでる2・7って言わないと」ってゆってました。タクる方はどうぞそう言ってみて下さい。
思いのほか観光楽しんだので、記憶飛んでますが、レポ&感想など。

上演予定時間1時間30分。
会場に掲げられた上演時間を最初に見て、アドリブを散りばめる気持ちが演出家に無いことを察した。あくまで、きれいに台本を進行する姿勢であろうと。

以前観た秀作コメディの舞台の説明に、緻密に作り上げられたコメディの脚本はちょっとのアドリブでバランスが崩れるので、一見アドリブに見えるようなものがあっても、実は演じ手はすべて脚本の通りに演じることを要求されている、とあったことなども思い出した。

そして賢太郎さんのメッセージを読んで、更にこの台本の進行の大変さをも具体的に感じさせて頂いた。

一見シンプルなようで実は作り手の大変な努力が詰まった舞台であったのだなあと、すべてが終了した今しみじみ思っています。

YUSHIさんを拝見していると、マジシャンの方は実に自己の演出能力に長けていらっしゃるということを改めて感じさせられる。
舞台後方に座っている時、主の芝居が前で進行している時に、そのリアクションは遠くの座席からでもきちんと見えた。驚いたり、笑ったり、その表情もはっきりと見えた。大袈裟かとも思われるその表情やアクションは、マジックを成功させるために必要な要素であるのだろうということを今回認識した。

カーテンコールでの挨拶の「やばい、泣きそう」という一言に、この芝居を愛していたことが込められていました。
森谷さんは、きっとこの芝居が放ちたかった「成功とはその人が如何に考え、如何に努力するかに係っている。どんな生まれであろうと関係ない」というメッセージを一番魂を込めて伝えていた人ではないかと思う。(まあ、役柄的にそうなのですが)トライアンフにおける森谷さんはとても充実して見えたのです。(実力のある役者さんなのでどの芝居においてもそうだとは思うのですが。なんだこのカッコ書きの多さは)
カーテンコールでの涙は、達成感と充実感と幸福感と終わってしまう寂しさと、たくさんのものを感じたなぁ。
犬飼さんは年長さんとして、ボケつつもこの舞台のバランスを取るべく頑張っていたように思います。
森谷さんも犬飼さんも、ばかばかしいことをきちんと手を抜かずにやりきることで余計におかしさを増幅させることのできる舞台のプロ。
カーテンコールでは涙を堪えていたのかしら。勤め上げた感がにじみ出ていて、ボケキャラから大人の役者さんの顔に戻った感じで、また惚れ直しました。

賢太郎さんは・・・終演後もカフカ君でしたねぇ。あ、勿論可も無く不可も無くという意味ではありませんw
やるべきことをやり、トライアンフを確認し、さて次へ進むかな。そんな空気でした。さー終わった、次々、っていう賢太郎さんを見ると安心します。心身ともに充実してるんだね、って思えて。

1時間30分で芝居が終わったのかわかりませんが、そこそこ千秋楽らしいアドリブはあったようです。細かいことは憶えていないので、どなたかのレポをお読み下さい。←コラ
私的には演出家が必要ないふみ姫がチャンピオン!

カーテンコール最後に、いつからやってるのか「劇団茶番劇」。
劇団茶番劇でした~、KKPは前座でこちらが本編です、KKPが成しえなかったスタンディングオベーションを勝ち得ました~みたいなことを演出家が仰ってましたw

そして最後に賢太郎さんは持っていたフランスパンを客席に放り投げた。
それが意外に力強く投げてしまい、前方の女性にばん!と当たってしまい、賢太郎さん大慌て。何度も「大丈夫?大丈夫?」と女性に手を合わせて確認&謝罪。カーテンが閉まった後もしばらくごめんなさいしながらはけてゆきました。

それから客席にてフランスパン撮影会(笑)
ちょっと離れてたから自分は参加しませんでした。

打ち上げは客席全員参加ということで、って賢太郎さんが言ってたけど。
大通公園でフェスやってますよって、言ってたけど。
まさかみんなで集まったんじゃないでしょうね!?
我々は夜、藻岩山頂上から大通公園をじっと監視してましたよ。美味いものをあったかいところでぬくぬくと堪能しながらさ。

KKP#6おつかれさまでした~
自分が賢太郎氏を拝めるのは今年これで最後か?
私「先生、先生にお会いできるのは今年はこれで最後なのですか?」
賢太郎氏「・・・○ね」
私「あぐぅぅぅぅ・・・」
以上、妄想道楽でしたっ。
ザン、ザザザザン!

コメント

  1. あきあかね より:

    幸さん、お疲れ様でした。
    そしてそして、楽しそうな札幌楽の様子、ありがとうございます。
    札幌前の福岡の様子は・・・まだ書き終わらないでいます。
    福岡公演も、とってもよかったのです。
    カメラが早い時期に入り、出演者を笑わせようと頑張る演出家さん!という風に変化しているのかと思っていましたら、わりと基本に忠実に、尺もそれほど長くなることなく演じていらして、ちょっとびっくり致しました。あちこちにイリュージョンの仕掛けのある舞台では、自由なアドリブは命取りだったのでしょうねぇ。
    舞台裏の大変さをメッセージで改めて確認いたしました。
    かでるの千秋楽、どうしてもTEXTの時を思い出してしまいます。
    出演者の皆さんが怪我なく事故なく、風邪を引かれることもなく無事に終わられたことを喜ぶべきでしょうねぇ。寂しいですけど。
    「さてと・・・。」
    その一言で、次を待つ気にさせるのですから、あの方は魔法使いに違いないです(笑)
    あっ、もしかすると初コメントだったかもしれません。
    長々とゴメンナサイ m(__)m

  2. stow より:

    かでるって言ったらかでる2・7しかないんだから、かでるって言えば誰でも判るのにー。いじわるな運転手さんだわー。
    ちなみに「かでる」とは北海道弁で「仲間に入れる」と言う意味だそうです。
    藻岩山に登ったのですね。夜景どうでしたか?私は子供の頃行ったのですが昼間で…。

  3. ファインママ より:

    幸さん、お疲れ様でした。
    札幌大千秋楽のレポ、いつもながらの愛ある視線と鋭い分析、楽しく読ませてもらいました。
    さてと…の次は何でしょうね。〓

  4. より:

    ●あきあかねさん
    どうも、いらっしゃいませ!
    初かも!とってもうれしいです!
    福岡の時の賢太郎さんのコメントを読んで、ああよかったんだな~って思いましたよ。
    なんだか想像できます。自分も福岡に行った時、お客さんの空気が独特で、楽しい会場だな~って思ったものですから。
    そうか、かでるでやってしまったのでしたっけ。
    それなら尚ニコニコとはけていった賢太郎さんを見ることができて、幸せだったということでしょうね。
    無事終わるということがどれだけ大変なことか。
    いや~今回も色々考えさせてもらいました。
    あの長い呪文より、「さてと」と3文字でいけてる呪文に、
    みんなは目がきらきらしているかもしれない。
    間違いなく、魔法使いですw
    長いコメント、大好物です!
    またお願いします!

  5. より:

    ●stowさん
    「かでる」のひとことで、やっぱり、わかっていいのですね?
    あの運転手さんめ!
    >「かでる」とは北海道弁で「仲間に入れる」と言う意味だそうです
    →メモメモ。。
    北海道弁も興味があるなあ。
    藻岩山からの夜景は絶景でしたよ!
    夜景の見えるレストランは見事にカップルが似合う。よよよ。
    カップルであってもなくても是非一度夜登ってみて下さい。

  6. より:

    ●ファインママさん
    お読みいただきありがとうです!
    分析なんて、そんなそんな!
    賢太郎マジックが多角的にものごとを見せてくれるから、
    ごちゃごちゃ語りたくなるのかも。。
    次は何でしょうね~
    私は猿@長崎を提案したいですね。
    おいしいものと観光と。
    猿が目指しているかもしれないものが揃った好立地!
    そしたら無理からにでも喫茶ファインさんから楽屋においしいコーヒーを差し入れて下さい。
    というかファインさんを楽屋に指定してしまって下さい。
    私は臨時アルバイトになります!

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