御茶ノ水を漂う

午前中から順天堂病院に行ったある日。

意外にすぐ診察の声がかかったため、お昼にはもう外に出られた。
なので、昔はよく意味もなく、御茶ノ水界隈をうろついたことを思い出し、無理からにうろついてみた。

ここんとこ必ず行くのがまず神田明神。桜が咲いていた。
丁度この土地に自分が生れ落ちた春の頃合。
このところは感謝の意味を込めて、なんとなく詣でる。

そしてやはり以前必ず入った湯島聖堂

一部、門が綺麗になっていたりして、寂れた風情に少しだけ陽が差した感がある。

それから神保町の辺りまで、更に無理からに歩く。
そしてJR御茶ノ水駅まで戻って、コーヒーが飲みたくなったので、聖橋口近くの喫茶店穂高に入る。

初めて入る喫茶店。昔ながらのお店。山小屋風。窓際が空いていたので座る。煙草を吸う人が、当たり前だが多いので、少し開いた窓から空気が逃げてほっとできる。
モスグリーンの懐かしいイメージのソファ。砂糖入れも子供の頃ならどこの家にもあったすでにレトロな一品。コーヒーを飲んでホッとする。

そぞろ歩きは好きなのだが、今回歩いて思ったことがある。

自分が充実していなければ、順調(自分の中での話)でなければ、そぞろ歩きは楽しいものではないということ。

漂うのが楽しいと思えるということは幸せだということを、誰もが実感した方がいいかも、なんて、考えてしまった。

穂高の窓からはJRのホームが見えて良い感じ。ひとりで入るサ店も、心の持ちようで楽しくもなり、寂しくもなる。

なるべく寂しくなく、暮らせるようになりたいと思う。

コメント

  1. くのいち より:

    一人で喫茶店にはいるタイプのくのいちです
    (゚-゚)←トオイメ
    御茶ノ水はいきつけですので時たま歩いて秋葉とかまで歩いたり
    苦い珈琲飲めずまだいる薄い茶の液体のなか私とさくら

  2. より:

    ●くのいちさん
    私もサ店はひとりで入るのも好きです。
    友達とおしゃべりしたり、まったりするのも好きだし、
    ひとりでぼーっとしたり、本を読んだりするのも好きっす。
    歳のせいか歩くと疲労度が増してきたかも~
    ひと駅くらい歩くの昔は何でもなかったのに。
    ほの白い桜ひとひら珈琲に溶かして甘く飲み下す夢
    (→おそまつ)

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