容易く、泣く

このところの体調の変化から、自分はどうやら本格的に更年期というやつに突入したようだ、ということを知る。
感情の起伏が激しいのもきっとそのせい。
いやだな、早く終わらないかな、こういう精神状態。
でもちょっと待てよ、と。
感情の起伏が激しい時は、平常時にはなんでもないようなことにも容易く傷つき、また逆に容易く感動する。
‘容易く’というのは、なんにでも簡単に心が動く、というのとはちょっと違っていて、普段なら心がこわばっていて簡単に開いたり響いたりすることがないことでも、すーっと素直に受け入れられる、という意味の容易い、である。
今自分の心はある意味素直、なんだな、とそういう状態に気づいてみると、今度はこの状況がなんとも結構いとおしくなる。
この感情の時期に揺れるだけ揺れて、なにか生み出せないだろうか、そんなことをもふと思う。
具体的に、その何かとは、なんなのかはわからないけれど。
最近こんな風に思い立ったことを文章にすることが容易ではない。
すべてが億劫でやるべきことでも中々やらない。
でも今日は文字にしてみようとパソコンに向かった。
心のエネルギーは決して枯渇したわけではないが肉体的なエネルギーが無い。
そんな中でも‘自分’を生きてみたいと思ったり。
だから、感情の起伏激しく容易く泣く自分などもひとネタと考えてみたり。
本当にやりたいことは自分にとって大切なこと。
でも大切だからこそ簡単には考えたくないこと。
身体が動かなくともぐだぐだ考えて生きる。
それだけでも意味のある時間。
人生に無駄な日など一日も無い、相変わらず、そう思って生きています。