しげるの素プレゼンツ・シティボーイズ斉木しげるトークショー第1部

第1部「燃えるゴミの日、しげるリサイクル」
2015/9/12(土)13:00 ~ 5:30 於:東京カルチャーカルチャー
東京カルチャーカルチャーでの斉木しげるトークショー第二弾。
まずは第1部のレポです。
メモ書きから拾って記憶をたぐって…
メモの順番に書きます。
(参考)Togetter → http://togetter.com/li/872770
★上手楽屋から斉木さん登場。
舞台の前を通り過ぎて下手の奥まで歩いていき、お客さんの近くに座った模様。
座ってオープニングアクトを鑑賞。
★オープニングアクト:大福さん
小島よしおのネタを森山直太朗が歌ったら、車内アナウンス、優先席(←うろ覚え)
★シティボーイズの若い頃の話
シティボーイズの三人は若い頃しょっちゅう口喧嘩をしていた。お互いの欠点が目についてダメなところを言い合っていた。例えばきたろうさんは無対象演技(=何も無いのにまるであるかのように演技すること、例えば、実際には無いカップを持つ、といった演技)が苦手。しかし相手の欠点を指摘するばかりではいけないということで、次第にお互いの欠点に目をつむって長所だけを見るようになった。そしてできないことはギャグにするようになった。
例えば斉木さんの演技にはリアリティが無い、それはギャグになる。
以来、しげるはやりたい放題だそうです。
★「西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を」から「燃えるゴミ」まで
・「西瓜割」の前辺りから(だったかな?)しょっちゅう「シティボーイズライブ、止めるんですか?」と訊かれていたらしい。「西瓜割」はきたろうさんといとうさんとで宮沢さんを呼び出し、話が決まった。そして「西瓜割」が最後だと思ってやったがやりきった感じがしなかった。
・ちなみに「燃えるゴミ」の作家が決まった経緯は、きたろうさんが前田さんと飲む機会があり、きたろうさんが酔って気が大きくなったところで「コント書いてみるか?」と前田さんに訊いたら前田さんが「やらせてもらえるんですか?」と食いついてきた、それがきっかけ。
★「燃えるゴミ」について
・「燃えるゴミ」は上演の半年前に決定した。その時は上演するという意思決定のみ。その後2ヶ月くらいは何もしなかった。そしてみんなで会って雑談。前田さんはその雑談をひたすら聞いていた。
・公演の1ヶ月前にいきなり60ページの本をポンと渡された。その内容に戸惑った。
前田さんは三人の雑談を拾っていたわけではなく、ただ三人の口調を拾って参考にしていた。それぞれが自分自身を演じるような感じとなっていた。あるいは会話における三人の関係性が織りこまれていた。大竹さんときたろうさんの話がかみ合っているその途中に斉木さんがさらっと入る、といった感じ。普段の三人がそのまま台本になった感じ。まるで自分のモノマネをするようで難しかった。
・60ページということは上演時間が約2時間になる。それを絶対1時間30分にしようということになった。三人だけの芝居なのだから2時間もやったら飽きる、客も自分たちも、という意味で。前田さんはセリフを削らない、そこは譲らなかったが、それを何とか削って1時間30分にした。
・何故三人だけでやったか。きたろうさんが改めて三人だけのライブ(「鍵のないトイレ」「夏への無意識」など)を観てみたら、三人だけでやる方が完成度が高いということに気づいたから。もうゲストを呼ぶのは止めようということになった。そして三人でファイナルをやろうということになった。
(筆者補足:以前から斉木さんに「三人だけでやる時はそれが最後だと思って下さい」と「しげるの素」で言われていたので、出演者が発表になった時は、ああ…とへこみました。そうしたら案の定「ファイナル」とついていて愕然、という経緯がありました)
・「ファイナル part1」について。斉木さんは「ファイナル」とつけるのに反対したそうです。お客が望んでいるわけでもなく自分たちの都合で「ファイナル」とつけるのは傲慢ではないか、客寄せ的なイメージにもなってしまうのではないかと。で、大竹さんが「じゃあpart1をつけよう」と提案して決まった。で、part2はあるのかな?・・・という話についてはなにやら含みのある感じで話しは切り上げ。
・タイトル決めについて。最初は「ゴミを燃やす」だったがタイトルっぽくないということでひっくり返して「燃えるゴミ」にした。
・斉木さんがバカ侍っていう芸があってね、と話したらそれを前田さんが拾って台本に入れた。前田さんに、(強い口調で)やって下さいね、と言われてしまった。大竹さん・きたろうさんの前で斉木さんが考えた侍ネタを見せたが、とにかく説明が長い、もっとタイトにやれ、と言われてしまった。なんとかの剣と言う前に、その剣についての説明が入る予定だったそうなのですが、その説明がどれだけ長かったのか。斉木さんが自分のネタ帳を手に幾つか読み上げてみてくれました。うん、すっごい長かったです。これ別で、しげる単独でやった方がいいんじゃない?みたいな。
ネタ帳を見ながらどんなネタを思いついたのかというと…
観念侍、シェイクスピア侍、ロールシャッハ侍(←これちょっと見たかった!)
燕返し、フェニックスの剣、千葉剣、埼玉剣、集団的自衛剣、逆風の太刀、地摺りの剣、通販切り(?)、国士無双、などなど。
・モナリザ。最初、男声で稽古していたが、衣装をつけて女声に変えた。3種類の声色を使った。このネタはきたろうさんと斉木さんが実際モナリザを見たという話をしたことから。きたろうさんは特に何も感じなかったようだが、斉木さんは実物の絵の美に愕然としたらしい。
・蜷川芝居の見せ方の大仰さのパロディ。アンチ・シェイクスピア。
・昔、劇団暫で「ロミオとジュリエ」(正式なタイトルわからず)というパロディ劇をやったことがある。シティボーイズ三人出演していた。
・モナリザの殺陣のシーンはきたろうさんの希望で振付がついた。別にいらないだろうと思ったけれど、モナリザが額縁から出る際の手の出し方など、振付の人により成る程良いなという振りがついて良かったと。
★ここで休憩
★休憩明け:ママスパパスさん
幼稚園児が帝劇の舞台に立つ、コントメン@グローブ座で観たネタ(最高に好きですこれ!)
★「燃えるゴミ」の続き
・セリフ覚えは大竹さんがラジオの仕事などもあり中々入らず。きたろうさんが一番先に入ったが忘れるもの早かった。
・紀田、大田、斉田、名前はそのまま。
・人相の悪い赤ちゃんは怒っているわけではない。ああいう顔した赤ちゃんいるじゃないって。
・前田さんはセリフは直したくない。演技については何も言わない。作家は一文字にもこだわりがある、この一文字で違ってくる、というのもわかるが、といった話。
・あんなリアルな舞台上の美術は初めて。今までのセットは無機質だった。まるで新劇みたい。
・モナリザが食べていたスイカ。途中、室井佑月さんから差し入れられた高級なスイカを食べていた。最初、内臓を喰っている設定でスイカを食べていたが、途中からまんまスイカを喰っているという風にした。種をペッと出してみたり。
(ここでスイカからのマスクメロン薀蓄に流れてしまい、芝居の話に戻ってこれないかも…という冷や汗タイムが暫しありましたw)
・ゾンビ峰岸を操作していたのは小道具担当の松本さん。
・ゾンビ峰岸の声は舞台下手袖で大竹さんが声をあてていた。
(筆者追記:当日券2階見きれ席上手に座った時、あてている大竹さんを見ることができました。録音かな?生であててるのかな?と気になっていたので確認できて満足でした)
・モナリザが蜘蛛の糸を投げたのは1回だけ。で、蜘蛛の糸を誰が投げるべきかという話になり。本当は(歌舞伎でもそうであるように)モナリザ(つまり鬼の役)が投げるべきである。でも大竹が投げちゃった。蜘蛛の糸の投げ方解説なども。
・モナリザ、額縁の中では瞬きをしていなかったとの指摘に、本人気づいていなかったと。無意識でしなかったのかも。
・泥だんごいとうは伊藤マネージャー(大竹さんのマネージャー)なのだそうです。伊藤マネは細かい作業をするのが好きなのだそうです。泥だんごを作るキットもあるということが判明。(劇場でエンドロールが流れた時、泥だんごいとうの文字に客席がざわつきましたが、伊藤マネだとわかった人々でこの日も会場がざわつきました)
・泥だんごが割られた後のセリフ「あんなのボウリングの球より硬いわけないでしょ!」これがウケるとわかった途端どんどん言い方がエスカレートして強くなっていった。
・三人ハグのシーン。ギャグのつもりでやっていたので恥ずかしくはなかった。ただ斉田が去り際を止められる時の止められ方、止まり方が難しかった。そしていかにくさい場面にならないかを工夫するのが難しかった。
★第一部終了
メモが意外に書けてはいたのですが、時間が経ってしまい記憶が薄れていて、細切れレポですみません。
「燃えるゴミ」についてもっと訊きたいことあったんだけどな。
また「しげるの素」が開催されたら引き続き伺ってみたいですね。
第二部へと続きます。

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