「悪夢のエレベーター」

2008/09/21(日)14:00開演 於:シアタートラム

千秋楽に行ってきました。

凄い面白かった!2時間10分という長さを感じさせない程の密度の濃いミステリー。小説は読んでいないのですが、短くした芝居でこれですから、小説はもっと密度が濃くて面白いんだろうな~と思いました。
サイト上の小説を検索したら芝居の続きが書かれていたので、読み始めたら止まらなくなり。長いのでまだ先まで読んでいませんが、次をどんどん読みたくなる展開。
「悪夢のエレベーター」第4章
http://blog.qlep.com/blog.php/114535?categ=2&page=24
(観劇前に読まないでくださいね)

密室劇。役者がみなさん素晴らしいから、より目が離せない展開。

途中カオルが魔法の薬を「私にも触らせて」と言って受取った時、なんとなく「あ、摩り替えるな」と思ったのですが、ただ思っただけで、最後のどんでん返しまでは全然思いつかなかった。
仁さんの管理人がもう仁ワールドで、笑いを超えて怖いよ~もう。やられてもやられても立ち上がるゾンビ。
吹越さんがかっこいい!笑わせるにしてもなんにしても動きがしなやかでかっこいいんですよね~893がまたかっこよすw
中村倫也君、凄いですね。オカマキャラを生き生きとまあ。吹越さんに叩かれるのがおっかしくて、2回ともツボで大笑いしてしまいました。
高橋真唯ちゃんもいいな~カオルがキレて独白するシーン。涙が。同情では勿論なく、吐き出す演技が胸にきた。そして怖いけど、もしかしたら自分の中にもカオルの素養が1mgくらいあるかもしれないと思ってしまった。もしかしたら、結構な数の人間に潜んでいるかもしれないという恐怖。カオルはその極端な例だけど。

笑って、その後、ぞーっとして。もしかしたら小説では笑いが起きるような場面ではなくても、舞台で演じると笑えるという、舞台ならではの醍醐味があったのかもしれません。秘密を打ち明けるところなんて、文字で読んでたら普通に怖いと思いますが、あそこは笑えたもんね。秘密の内容がひどくなるにつれ。

アンコールにはダンカンさんと原作者の木下半太さんもご挨拶。
素晴らしい本と役者でダンカンさんは自分はほとんど何もやらずに済んだ的なことを。
ダンカンさんが、吹越さんは演出に関する意見を言ってくれたけど、仁さんはそういうこともなく、役に立たなかったみたいなことを言ったら、仁さんが役者間のジェネレーションギャップを埋める良い太鼓持ちになったでしょ、みたいなことを言うも受け付けられず、言った後にちょっと俯いてみたりするwかわゆすw

賢太郎さんが観にいらしていたことは後で判明。
どこにいたの~のっぽさん~

悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)
木下半太
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