パルコ・プロデュース「斎藤幸子」

2009/8/18(火)14:00開演 於:ル テアトル銀座
https://stage.parco.jp/web/page/information/sachiko/

きたろうさんご出演の舞台。
チケット代の関係で諦めかけていましたが・・・結局観てきました!
面白かった~観ておいて良かった~

劇場内に入ってまず月島の町の一角をそのまま持ってきたかのようなセットに「わ~すごい~」って感嘆。
お話が始まると、もう自分も月島にいるような気分で住人たちがばたばたと動き始めるのを眺めてニヤニヤ。

お話の中で一人山の手から引っ越して来た坂本君の立場も面白い。下町の人間同士の乱暴な挨拶や会話に「傷つけ合ってるっ」とびびってみたり、下町の男はパンツを穿かない(ふんどし)などの下町イメージを羅列した嘘を一旦間に受けて、話の最後にまるっとそんなわけねぇだろぉ!と全否定で突っ込まれて呆然としてみたり。

この坂本君役の中山さんが良かったな~
芝居の最後にはちょっと好きになっちゃいました。てへ。
幸子のことが大好きで、最後にはちゃんと掴まえるんだよね。きゅんときますよ。

斉藤由貴ちゃんが可愛くて!高校生の役から始まるのですが、違和感なし!
幸子の役にぴったりだなと思います。

ひとつの不幸をきっかけに転がる方へ転がり続けて災難から災難へ。
人生すべてを怖がっていたら何も起こらない。で、転がってみたら災難が待っている。でも災難がきっかけでまた別のところへ転がって転がって。
痛い目に会うこともまた人生かな、って、なるべく痛い目に会わないように生きてきた私としては、ちょっと気持ちが緩む思いとなった幸子の人生でありました。

色々あった幸子の数年間。
物語の最後は家族や近所の人々の「幸子!」というたくさんのあったかい呼びかけで終わります。
その人の幸せ不幸せは名前の字画で決まるのではない。
その名前を呼んでくれる周囲の人々の愛によって決まるのである。
そんなことを実感したエンディングで、瞳うるうるでございました。

きたろうさんのお父さん役、とっても良かったです(^-^)
妻を娘を純真に愛するお父さん。きたろうさん特有のニヒルさは全くなく、純朴でかわいらしい父親役でした。こういうのも良いなあ~って強力に思いましたよ。娘への愛がとても伝わってきて、泣けました。(私もこんなお父さんに名前を呼んでもらいたいなあって。たはっ)

役者さんが粒揃いでね!すべてのキャラが立って、素晴らしかったですわ。
今回初めて千葉雅子さんを拝見したのですが、ステキな方ですね~
猫のホテル、気になりつつも拝見したことがないのですが、今度観てみよう。

脚本のパワーと役者のパワーが作り出した物語の世界、大堪能でした。

幕間に舞台上でマジで焼いたもんじゃ焼き(匂いが客席真ん中くらいまでは届いてましたよー)。
ああ、月島の安いもんじゃ屋でビール、もんじゃ、げそバター、〆に焼きそば(ビールを残しておいて加えるのだ♪)と行きたい!
芝居観た後に流れたかったっす。

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