「壁と卵」で思ったこと

エルサレム賞の授賞式での村上春樹さんのスピーチが話題になっていますね。
https://www.kakiokosi.com/share/culture/89

内田樹さんのブログを参考にさせて頂きました。
http://blog.tatsuru.com/2009/02/18_1832.html

自分がいつも無力感を覚えるのはスピーチの中にある「システム」というものに対してなのだな、と改めて思いました。
自分の国の中という狭いレベルでも、世界という広いレベルでも、否大小問わずどんな現場にでも存在する「システム」。
内田さんの訳を引用させて頂くと<私たちは『システム』が私たちを利用することを、『システム』がそれ自身の命を持つことを防がなければなりません>、ここにとても重いものを感じました。
重いけれど希望を捨てずに見ていくべきもの、とも思えました。

政治や世界情勢の話題が苦手です。
それは考えれば考える程、自分に出来ないことの大きさ重さに押し潰されそうになるからです。
でもひとつの卵として、自分なりのアプローチは出来るはず。
苦手な物事を考える上で、あるひとつの捉え方を投げてもらい、自分にも手に取ることができ、思考が少し柔らかくなった、凡愚な一卵のつぶやきでした。

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