ラーメンズ第17回公演「TOWER」お疲れ様でした。
感想文を書いてみました。
ネタばれ含みます。
公式メッセージにて、今回の公演は<いろんな角度から見て成立する作品>を目指し、TOWERとはシンボルの意味が込められたタイトルである、といったことが明かされました。
なるほど~
ラーメンズという基本の塔を、明確に大切に、劇場に訪れる人々に示そうという努力だったのでしょうか。
タワーで想像したことは、高みに登るイメージ。
チケットがプレミアになるなどのことも含めて、ラーメンズがどんどん遠い存在になるようで、あ~どんどん手に届かないところに行っちまうのかな~なんて思っていましたが。
最後のコント、舞台の都合上、現実仕方がないのですが、同じ高さでぐるぐると登っていく螺旋階段。
階段を登っていくのだから、より高みに行くのだけれど、視覚的には‘タワー’というよりは‘ループ’を想像させる。いつものコント師たちによる、コントという場所に於ける、無限に繰り広げられる笑いというループ。
‘タワー’というキーワードの他に‘ループ’という印象を持って帰ってきたことで、質的には高いところを目指すであろうが、‘そこに行けば必ず笑いが起きる’といったお客に対してのサービスを同時に目指す、そんなことも感じ取ることができました。
ラーメンズはラーメンズなんだな。劇場に行けば、‘ラーメンズ’を見せてもらえるんだな、そんな安心感も今回はありました。
ネタ的に、この方式、見たことあるぞ、って思うものが多かったから?
(昔のネタに骨格が近いものが多かったのは捻くれて考えると‘何かを期待している人々へのファンサービス’、より捻くり返って考えると、わざと作られた既視感)
方式が似ているだけで、中身は違うんですよね。それぞれのコントのオープニングでぐっとその世界に惹きつけられて、中にぐいっと!入り込むのが早いから、よりそのコントの中でどっぷり笑っちゃう。
前回は頭を使うネタが多かったけど、今回はもう雰囲気とか勢いとかで、崩れるように笑えるネタが多かった。生で本公演を観るのが2度目の人間としては、こういうのを待っていたのよ~っていう感じで、とても楽しかったです。
ラーメンズという笑いの無限ループが心地良い。
そしてまたしっかりと心にシンボルとして立ち、それを時々眺めながら、そこから派生した別のものも、どれどれ?と観に行くのです。
タワーマニアの話が好きです。
‘そんなんじゃない’俺たちっていう内気な部分が、これだけ広い世界に出ていった二人にも、実はまだあるんじゃないかな~って想像できると、面白いかなって。
クリムゾンメサイヤはコメントの必要がないほどの世界ですね(笑)
でもあれを実際妄想して考えてるのは脚本を書いている人、と考えると、更に笑えるのですが、仁さんのアイディアというか日ごろの行い(?)がどれだけ反映されているのかわからないので、これまた想像笑い。
長々失敬。