永遠のヒロイン

NHK BS「永遠のヒロイン」シリーズ。もう放送は終了しましたが、素晴らしい番組です。4人のヒロインを取り上げています。録画を2本見ました。
ヴィヴィアン・リーの回は、自分が全く知らなかった彼女の家族の話から始まり、これまた知らなかった最後の恋人との日々までを丁寧に取材した内容。
生涯に渡っての彼女のほとばしる情熱に、ただただ胸の中を涙が流れ続けた1時間30分。
ヴィヴィアンはやはり女優になるべくして生まれてきた人なのだということも改めて思った。
キャサリン・ヘプバーンの回は、見終わった後、光を湛えた涙が溢れるような感覚になった。
‘悲しみは自分だけのもので他人に語ることではない’そんな彼女の信条を、そうですね、と素直に受け止めた。
辛いことは自分だけのもので、人に聞かせるべきことではないのに、ついこぼしてしまう日々を反省。いや、本気で本当に辛いことは人には話せないのではあるが。
しかしふたりとも感心したのは、不倫の仲にあるというのに、正妻の子供に好かれてしまう、ヴィヴィアンに至っては正妻に好かれて心配されるという、そのキャラクター。
そのエピソードにおいても、本当に魅力的な女性たちだったのだなあと、感嘆した。
ヴィヴィアン・リーには女神を感じ、キャサリン・ヘプバーンには性別を超えた人間としての強さと素晴らしさを感じた。
今この歳で「黄昏」を観たらボロボロ泣くだろうなあ。
残り、マレーネ・ディートリッヒとイングリッド・バーグマンも楽しみ。
現代の女優にほとんど興味が持てない私には嬉しい番組です。

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