そしてこんなことも考えた。
(つづきです)
(こっからは更に妄想の域です m(_ _)m )
なんとなくですね、シティボーイズはずっと‘宮沢さん’を探しているのではないかなと、私は思っているのです。
以前しげるの素で斉木さんに「今までの作家で一番良かったのは?」みたいな質問をした時に「宮沢だね」と、たった一人だけ名前を挙げられて。私個人的には三木時代が黄金期と思っていますが、シティボーイズさんにとってはやはり宮沢さんとの時期が黄金だったのではないかと、その斉木さんの言葉からも想像することができて。
宮沢さんてことは、つまりはラジカルなものを創る作家さん。自分たちをただ面白いだけではなくどっかあさっての方向にもっていってくれる作家さんを、望んでいるのかな~って。
だから、そういう意味では、今までのノホホンとした公演からがらっと変わった世界へ連れていってくれた天久さんの「蟻」は、シティボーイズさんにとっては良い作品と言えるのかなと。でもその新しい乗り物の乗り心地が果たして良いものだったかどうかは、もしかしたらご本人たちにもわからなかったのではないか、と。
シティボーイズさんの、本音が聞きたいんだよな~
今回の公演だけではなく、過去の公演も含めて。
なんでしょう、「蟻」の感想文だけを書くつもりが、ラジカルから今現在までの年月すべてのことについて想いが飛んでしまい、自分でも、なに真面目に考えてんの?なんて、一方の自分が引いておりますが。
あ、話を「蟻」に戻して。
否定的な意見ばかりではなく肯定的な意見も。
たかし君のコントは有志さん同様、私も泣きそうになりました。
あれは良々さんがいたからこそ成り立ったコントかなと。そしてそれに対するきたろう師匠の演技も素晴らしく、「バカな人間」の身体から醸し出される哀しみが胸を突きました。それをサポートする有志さんの演技・表情もよかったな~2回目、3回目はつい有志さんのやりきれないという表情を追ってしまったもんな~
総理の椅子を譲られる(?)コント。
動けなかった人たちが動き出す、そんな話だったのかしら。
蟻は動くもので、動かない蟻とは、強固な意志を持って動かない!と決めた蟻か、あるいは生まれつきぼーっとして動かないというよりは動けない蟻、のどちらかであろうかと思われる。動けない蟻は動かない蟻とは違うのだから、動かない蟻とは、やはり意思を持って動かない蟻のことであるのかもしれない。しかし、今回の震災を含めた作品であることを念頭に置いて観ると、<呆然と、どうしていいかわからずに動けずにいる蟻>、という存在へも想いは絡む。
隣の村から逃げてきたきたろうさんが最後尾の札を掲げて並んだ列は、ここではないどこかへ、ここを捨てて出て行く人々の列なのでしょうか。呆然とどうしていいかわからなかった蟻が、我が地を捨ててどこかへ。そんなことも想像しました。
・・・うん、こうやって後から様々考えられる、こんなのもシティボーイズライブとしては有りだと思います。だから、あのコスモの親分のくだりがもうちょっと・・・どうだったらいいのかわからんけど残念じゃなければ・・・私は賛否の賛の方だったかもしれません。
「動かない蟻」という作品はあくまで通過点であってほしいな。
単なる‘勢い’であってほしいな。
だから、是非またがらっと違う‘次’もお願いしたい、そんな気持ちでこの妄想まじりの感想を〆たいと思います。
今回改めて感心した。どんなコントにおいても芝居においても、有志さんはきちんとその世界の人として生きる。迷いを一切客に感じさせない。凄い。
えみりさんは想像以上にコントに向いていると思った。舞台を引き締めてくれた。
坂口さんの音楽、かっこよかった(><)オープニングスライドの曲を劇場で大音量で聴けて幸せだった!オープニングにしてはちょっと長かったけれど、長く聴けた満足感の方が大きい。エンドロールの音楽はいかにもシティボーイズという雰囲気でこれまたGOOD。
なんかもっと言いたいことあるような。
でもいい加減止めます。
あ、でも、もういっこ。
最後の「あれは何だ?」「シティボーイズだ!」には、うーん・・・(―”― )ナニアノオワリ
長々お読み下さってありがとうございましたm(_ _)m
コメント
私は一回だけの鑑賞だったら悪印象で終わってたと思います。
昨年もあったけど笑えない風刺が苦手なので…、
それがさらにあのような下ネタだと完全にアウトでした。
斉木さんの下ネタもいらなかったかな…
とりあえず初回は残念な気持ちでいっぱいでした。
頭の長いきたろうさんは可愛いくて好きなんですけど。
二回目からは免疫のおかげで、
新しい中でも変わらないシティボーイズの本質を
楽しむことができました。
ほんと未来が開けて見える公演だったと思います。
三回見て良かったです!
ニャフもこむさんとほぼ同じ印象を持ちましたよ。あの台本が悪いわけではなく、あの本なら若手の方が表現しきれたかもしれない。おじさんたちの戸惑いと息切れが客席にも伝わるようで、ちょっと苦しかったです。
いままでの舞台は確かに見ても何も残らないんだけど、関係ないときに折々ふっと頭によぎるのですよ。そういうメッセージ?というか哲学性が今回はなかった気がする・・・。
でも、私の周りでは大絶賛する人も何人かいて(主に男性)、これは感性の差といか言いようがありません。新しいファン層は獲得できたかもしれないですね。
●ひぐ師匠
>私は一回だけの鑑賞だったら悪印象で終わってたと思います。
→やはりそうでしたか。
今回、一回だけ見て、もういいやって思っちゃってリピートする気がなくなったという人もいるかもしれませんねぇ。私のようにあらかじめ複数公演おさえている人でなければ。
斉木さんに聞いてみたいのがあのハエのやつなんですよ。
あれって台本通り?それとも入れたくて入れた?って。
ごちゃごちゃ色々書いちゃいましたが、
今回も改めて思ったのは、
シティボーイズって、作家に負けない人たちだな、ってことで。
飲み込まれていかない、それは感じましたよ。
有志さんは違う意味で負けていない人。
こういうものをやりたいんだったらしっかりやってやるよっていう頼もしさを感じました。
とりあえず今回はおつかれさま!
次はなんですか?ってことですかね ^ ^
●ニャフさん
>あの本なら若手の方が表現しきれたかもしれない
→そうなんすよ。
なにもシティボーイズがやらなくてもいいじゃない、って思ったのです。
シティボーイズがやるにしては稚拙なんじゃない?って。
哲学性はなかったですねぇ。
そこに、もしかしたらおじさんたちの意見の反映の少なさがあったのでは?とも思えるのですが、いかがでしょうかねぇ。
ハエの場面なんて無理からに言えば哲学性もあるような?
だからあそこって斉木さんがやりたかったのかなあ・・・って想像してみたのですが、答えは今日伺えればと ^ ^
「蟻」は断然男性ウケのいい作品でしょ。
私、もしかして会場から女子供を排除したいのか?なんて余計な想像までしちまいましたもん(>_<) 長年シティボーイズを好きな人たちはどんなことをやっても次も見にくるけれど、ご新規は好き嫌いがはっきり分かれた作品ではないかなと思います。 次回はその新しいファン層もいい意味で裏切ってほしいですw
見ていない私が語っても良いのだろうか│・ω・`)チラ
レポお疲れ様でした。ありがとうございます
私はえーと、「何見てるんですか」からだから三木さんかな…
「迷ったね」も好きですが
なんというか、とんでもないシチュエーションで展開されるギャグ(占い師の列を眺めながら交通事故の実況やら、砂漠で果てる予想はわかってるのに行進するとか、(舞台に立ってる三人が傍観者で彼らから見た世界を笑うのがツボでした)ちょいと幸さんとはすきなネタが違うかな…ここ数年は何か、素敵なギャグの舞台と小道具を用意しました、さあいつもの役割で笑わせましょう、な出るだけで笑う観客さんシステム利用な感じが……ああ、批判じゃないんですただ「なんとなくでも笑うのがシティボーイズの舞台」という暗黙のルールを数回ですが、見るたびに感じたのですよ
泥沼にはまりそうなので、去ります…素…料理いらないからリーズナブルな料金にしてほしい(逃)
●のーさん
いや、たぶん、好きなネタは似ていると思いますよ~
>舞台に立ってる三人が傍観者で彼らから見た世界を笑うのがツボ
→言い得て妙、まさしくそんな3人が好きです。
昔はセットなんかなかった。場所(シチュエーション)については、そこはそうであるとただ仮定された空間で、観る者は余計に想像の幅を広げることができた。
昔TVでダウンタウン松っちゃんが、シティボーイズの3人が同時にくるりとその場で小さく円を描いて回るだけで、はい場面転換しました、という約束を作ったのがすごい、と言っていて、まさしくそれがシティボーイズだって、私もTVの前で激しくうなずいた、という記憶があります。
大きな会場、お金をかけたセット、そんな世界に突入してからは私も、違ってきちゃったなって、思いましたよ。
素へのご要望、逃げずに素へ送ってみてください ^ ^