2015/3/7(土)12:30開演 於:東京カルチャーカルチャー
「しげるの素」が進化したようなイベント、という表現でいいだろうか。
「しげるの素」素タッフがカルカルとタッグを組んでのイベント「3月突然シティボーイズ公演総選挙 斉木しげると一緒にハッスル大鑑賞会」に行ってきた。
いやあ、楽しかったです!
シティボーイズライブを斉木さんの解説を聞きながら約130名が一緒に鑑賞するという、なんとも贅沢で素敵なイベントでした。
当日は撮影、つぶやきOK!ということでしたのでレポたくさん。
まとめ → http://togetter.com/li/792150 (レアなお写真がたっぷり♡)
「しげるの素」FB → https://www.facebook.com/shigerunosu
あらかじめ用意されたシティボーイズライブ四本の候補から、一番見たい公演をお客さんに投票してもらい、一位になったものを丸々一本上映するというシステム。
イベントスタート、まずは阿佐ヶ谷姉妹による歌ネタ。ステージ上が盛り上がる中、いつの間にか会場に姿を現している斉木さん。カルカル会場は横に長く、上手のお客さんは斉木さんと阿佐ヶ谷姉妹さんの出はけを間近で見られましたが下手の人からは遠かったかも。できれば下手側の方にも回ってくれたら間近で見られてよかったのかも、と思いました。
ステージには斉木さん、阿佐ヶ谷姉妹さん、司会の小林政能さん(「しげるの素」スタッフ)、そして何故か斉木さんのマネージャーの妹尾雅昭さん(←伝説の男)が登壇。
四本の候補作品を眺めての会話の中で、三木聡さんについてのお話が。
以下、斉木さん談。
★「鍵のないトイレ」から三木さんは神と呼ばれるようになった。それまでは三木さんの書いてきた台本を改稿していた。
★三木さんはとても真面目な人。コントを書く人は真面目である。公演時は終演後、楽屋に帰るのが怖かったくらい。三木さんはコントに対して真面目であった。
さて、投票、という前に、斉木さんが、俺が選びたいのはね…って言いそうになり、まだ言わないでください!と慌てて止められるという場面あり。
候補四本(カッコ内は推薦人)
「愚者の代弁者、うっかり東へ」(素タッフ・小林さん)
「夏への無意識」(素タッフ・石井さん)
「モーゴの人々」(阿佐ヶ谷姉妹ミホさん)
「10月突然大豆のごとく」(阿佐ヶ谷姉妹エリコさん)
そして投票の結果一位は「愚者の代弁者、うっかり東へ」。斉木さんが選びたかったのがこの公演ということで解説もより一層盛り上がった様子。
★ちなみに「モーゴ」は斉木さんがつけたタイトル。天声人語じゃなくて天声妄語はどうだ?という話からそのタイトルになったそうです。
★もしも「大豆」が選ばれたらギースさんから預かったコメントを読むとエリコさんが言っていたような。選ばれなかったから読まれず。
★エリコさんはWOWOWの放送を録画したいためにテレビ買ったそうです。阿佐ヶ谷姉妹はシティボーイズが好き、らしい。
★「モーゴ」の「居候のタモツさん」のモデルということでマネージャーの妹尾さんが登壇したのかな?と思ったのですが、選ばれなかったので謎のまま終わりました。
斉木さんの「東へ」に関するコメントとその他の話の覚書いくつか。
(暗がりでメモを取ったので判読できる部分だけ;カッコ内は補足です)
★三木さんは舞台の道具にとても神経を使う。予算のほとんどをセットに使う。
(ちなみに「ウルトラシオシオハイミナール」での野宮真貴さんの衣装が一着150万円だった、なんていう話も)
★「はさまった人々」化石が意識を持ったらどうなんだろう、というのが最初の発想だった。あのセットでは壁に挟まれたまま舞台袖から中央へと運ばれた。
★この頃、立ち稽古は一ヶ月やっていた。最近は二週間。
★シティボーイズのライブはストーリーを追っちゃダメ。結論は無い。
★とにかくいとうせいこうと中村ゆうじが凄い!(←褒めまくり)いとうさんは十九才・学生の頃から一緒にやっていた。
★昔はカメラが入ると緊張したが最近はどうでもいい。きたろうさんは間違えた回をビデオに使われたくない。(斉木さんはミスを隠すのがうまいそうです)
★「愚者の代弁者」の元は「死者の代弁者」。
★「小粋な三人」きたろうさんは身体があまり動かない。小粋も迷いすぎ。小粋な感じがいまいちわからない。(ずっと迷ったまま、というのは解説を入れてもらって映像を見ると成る程と思えますw)斉木さんは「男はつらいよ」の寅さんのイメージでやっていた。
★コントはシュールレアリズム。ドラマや映画のようなリアルな反応をコントではしない。シュールであるから難しい。
★台本はあて書きが基本である。立ち稽古で役を入れ替えてやってみていいこともあるがほぼあて書き。昔、てんぷくトリオのコントを真似したことがあるが全くダメだった。てんぷくトリオの個性が強すぎてシティボーイズにはできない。(つまりそれくらいあて書きで出来上がっていたものであるというお話)
★斉木さんの義理の兄がヤマハの工場長だった。ピアノに関する薀蓄なども。(「ピアノの粉末」を見ながらそんなお話が)
★この「東へ」からコントの最初と最後がリンクするようになった。(これ以降のライブでは最初と最後がリンク、伏線張りとその回収、といった作りが定番となっていきますよね)
★「食堂」砂糖水をお客さんに出すというのは戦後すぐ生まれた人くらいにしかわからない。(その頃は普通だったようです)
★いとうさんの役割は大体常識的な人。お客さんの側に立つ人。(コントの中の人々を客側、つまり外側から見るという役割が主だったようです)
★「五人姉妹の物語」ゆうじさんの女役は原節子をイメージ。
★「五人姉妹の物語」大竹さんの女役を見て。大竹兄弟。兄・まことは母親似、弟・オサムは父親似である。(と斉木さんは思っている)
★「東へ」の台本。ほとんど直しは無し。完成度の高い台本である。
★「五人姉妹の物語」お酒が呑めない斉木さん。酔っ払いの役は酔っ払いを観察しての演技で。酔った人って鼻息が荒いんだよな、と。
★「五人姉妹の物語」座布団のひっくり返しは稽古で散々練習したが、ビデオ撮りの日に限ってきたろうさんが間違えた。
以上、メモから。
作品一本丸々観たのでこれだけで結構なお時間となりました。
最後に次回シティボーイズ公演についてのお話。
シティボーイズ ファイナル part.1「燃えるゴミ」
★作・演出の前田司郎さんはシティボーイズのファンだそうです。ただ過去の作品はあまり観ていない模様で(?)あえて過去のものは見せずにシティボーイズライブにおける既成概念を取り除いたものを書いてもらうようにしているそうです。
★きたろうさんは三人で始めたことだから三人で終わりたい、斉木さんは毎回のライブをこれが最後だと思ってやってきた、などなど、それぞれ思いがあるようです。斉木さんはファイナルとつけるのに反対。ではpart1をつけるのはどうか?と大竹さんが。そんないきさつがあっての「ファイナル part.1」だそうです。
★今回会場が東京のみとなったのは他の会場を押さえることができなかったため。劇場を押さえるには一年から二年前には押さえなければならず、そんな先のこと俺たちにはわからないから…という事情なのだそうです。(ということは会場さえ押さえれば…ってこと?なーんて)
終演予定15:00を超えたのは予想通り。「しげるの素」体験者は二時間半で足りるのか?足りるわけない!と事前に話しておりまして、やはりその通りに。
斉木さんはおしゃべり、満足されましたでしょうか。
大人数でシティボーイズの映像見て、どっと笑うのって、すっごい嬉しい時間。
是非ともまたカルカルにて上映会をお願いしたいです。
カルカルはお食事も美味しかったですよ~お酒も呑めて最高!
次はどんな映像で盛り上がるのでしょうか。(勝手に次も期待する)
ではではこんなところで。
長々お読みいただきありがとうございました!