2008/8/2 12:30開演 於:シアタークリエ
約1年ぶりの「宝塚BOYS」です。
本家東京宝塚劇場のお向かいというロケーションはやっぱり良いですね。(終演後、向こうに飛び込みたくなりました)
今回は一部キャストにも変更があって、初演とは違ったムードのBOYSでありました。
初演は全編通して緊張感が続く舞台でありましたが、今回はそれが緩んだ感じがします。それが良いことなのか、良くないことなのか・・・私は初演を見ているので、今回はこんな雰囲気でもいいかな、なんていう気持ちに落ち着くしかないかな、と。ただ、「男が宝塚歌劇に真剣に憧れる」という表現が、今回はいまひとつダイレクトに胸に刺さってこなかったので・・・うむ、演出プランの変更か。それとも単に私がリピーターなので、新鮮味が薄れているのか。
しかし個性的な役者さんが勢ぞろいで、また新たな「男子部魂」が生まれたことだけは確認できました。まだ幕が開けたばかりですから、これからこの面々で濃い男子部ができあがっていくのでしょうね。しばらくして、もう一度観たい気持ちがあります。
個人的には素人ながら「歌の上手い竹内」さんをもう少しきちんとアピールしてほしいです。このキャラクターばかりでなく、もう少しひとりひとりのキャラの印象づけがあってもいいかなと。
全体的になんかごちゃごちゃと流れた場面が多かったような気がします。ただそこにほのぼのとしたものや、男子部のなんだかんだ言ってもみんなが仲間を思いやり、仲が良いことを思わせられるものもあり、それはそれで必要なごちゃごちゃさでもあるのですが。キャラを重ねてしまわずに、ひとりを際立たせて見せる丁寧さがあれば、と思えるシーンもあり。全員がはっきりした個性や特別な過去(戦争体験)を持つ人たちなので、その個人をもっとくっきりさせて、それが混ざり合ってできるあの時代の男子部の魅力を「再現」してほしいなと。
前回感じた「年月が経つにつれて芽生えていく宝塚の生徒であるという自覚」も今回は感じることができず。
生意気言ってすみません(汗)
私はこの「宝塚BOYS」という舞台が大っ好きなんです!
母目線ということで、どうかひとつ。
これからきっと2008年版の全容がよりできあがっていくのであろうという期待も込めて。
今回の舞台で・・・吉野圭吾さんに惚れてしまいそうな予感です。(ダンサー大好き)ああ、本当に本物の大階段で踊ってもらいたいなあ~
そして・・・山内さん。ああ、頑張っているっ!芝居の方は、自由さをいかに押さえつけるかが課題となっていそうですが(笑)、レビューのシーンは超真剣。メンバーの中で一番真剣、必死な顔で頑張っていた!
花緑さんを初めとした初演メンバーのみなさんは、動きがより大きくなっていたなあ。レビュー~フィナーレでは舞台が狭く感じられましたよ。フィナーレ終わりの客席の拍手はとても大きく、そして最後の花緑さんがはけるまで、長く長く続いていました。その分、これは夢の出来事なんだという芝居の中での現実が浮き上がり、強調され、より哀しさを感じることとなりました。なんか、お客さんが演出をしているようで、すごいなあ、良い瞬間を体験できてよかったなあ、と思いました。
この先の彼らもとても気になります。地方へ行くとまたどうなっているのか。
東京もまだまだ始まったばかりです。
大楽まで怪我なく頑張れますよう。
しかし、いけてるメンズたちは、いいですな、やはり。うぷ。