国立新美術館に行ってきた

初めて国立新美術館に行ってきました。
https://www.nact.jp/

月曜の午後。夏休みだから平日でもどうかと思いましたが、空いててよかったです。
素敵な空間を持つ美術館ですね~
到着してまずは1Fのカフェでお茶。ザクロのソーダが美味しかった!

現在の展示は「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」です。
特に思い入れがあって見に入ったわけではなかったのですが、いや~面白い展示でした。
静物画については勿論今までも興味はあったのですが、今回の企画展示では、静物画の中に描かれているものにどんな意味があるのか、ということを徹底して解説している展示なので、1点1点じっくり楽しめて、とても充実した絵画鑑賞時間となったのでした。

特に惹かれたのは「虚栄(ヴァニタス)」。
今まで絵画の中に何故かその絵の世界にそぐわない髑髏が描かれている意味がわからないでいたのですが。どんなに繁栄しても、いずれすべて死を迎えるというはかなさを、表しているものであったのかと。倒れたグラス、炎の消えた蝋燭、砂時計。

私が一番目を奪われるのは葡萄の絵。どの画家も、瑞々しく、その房の重さまで表現しようとしている葡萄。葡萄のみならず、思わず手を伸ばしたくなるほどの美味を感じる何種類もの果物。そして驚いたのは皮を剥いた檸檬の宝石のような透明感。

花・果物・貝殻・食物、意味づけされて描かれている数々の静物画。
「生」や「富」の象徴と「死」や「衰退」の象徴と。
スーパーリアリズムと言っても過言ではない!と思わせる、実物を見るような質感のグラスや金銀製品。
挙げればキリがないほど、今回は静物画という世界にハマってしまいました。

やはり美術展、本物を見る、ということは、良いですね。
良い時間を過ごしました。
幸せ!

コメント

  1. くのいち より:

    おおっ。行かれたんですね…私は横を通りすぎたのみ。しかも常設展示しか見ない女
    混んでましたか?
    静物(ボタニカルアート好き)もよいけどダリもキリコもエルンストも見たいです
    がらっがらの美術館で

  2. より:

    ●くのいちさん
    常設も見たかったですが、企画展だけでがっつりでした。
    全然混んでませんでしたよ~
    ダリ・・・スペインまで行くのが夢です。
    マグリットをがらっがらの美術館で見て、
    マグリットにハマったので、
    がらっがらの美術館でまた何かに出会いたいですわ。

  3. ちゅん より:

    いいですね、美術館。
    新美術館はたしか、モネ展かなんかのときに行きましたが、
    すごーーーーーーーい混んでました(汗)
    静物画ですか。
    幸さんの文章読んでて
    がぜん、興味がわいてきました。
    がらっがらの時に行ってみたいです……(無理かなww)

  4. より:

    ●ちゅんさん
    ここの美術館は出来た当初はもんの凄く混んでる映像を
    やたらTVで見てまして。
    家族と行ったのですが、行こうと言われた時も、
    え~人気スポット?混んでたらヤダ・・・なんて思いましたが
    空いててよかった!
    モネ展・・・凄そうです。想像つく。
    金曜日の夜はどこの美術館も意外と穴場かもしれません。
    人気展の最終金曜は駆け込みのみなさんで激混みもありますが・・・
    (経験者。前売りチケット持ってる人が特に)
    がらっがらが、マジ理想ですよね~

タイトルとURLをコピーしました