更に感想のつづき。
「ダーク オン ダーク」監督・脚本:大竹まこと
話には聞いていた(ラジオを聴いていないので・・・)Pカップの風子さん出演の大竹監督作品。
大竹さんのファンなら、なるほど、と思える作品世界だと思います。
セクスィーなお姉さまたちとオカマのオネエさまたちと、そんな人々に囲まれて日銭を稼ぐ男(大竹さん)。カオスだよな~おねえちゃんたちだけでなく、オカマさんたちを同じ数入れたことによってカオスが生まれている。ただのエロスになっていないところがいいやね。
Pカップのおっぱいを頭に乗せるだけで人が(男が)幸せな気分になるという、バカバカしいながらも、救いは小難しいところにあるんじゃないという、爽快感というか、あっけらかんとした小気味よさを感じました。
男じゃないからそのステキさは皆目わからんのですがw、乗せてみてほしいな~どんな感じかな~、とは思う。でも案外首を痛めるんじゃないかしらね・・・
海外の映画でもこんなタイプのがあるような気がする。これ、もっと長く撮って、ロードムービーにしたらどうだろう。ロケ地は是非アメリカでw
オープニング映像はたくさんの飲み散らかした薬の跡とベッドに横たわる3人の絵。最後はそこに桜の花びらが降り積もる絵。でも最後に大竹さんが閉じていた目をぱちっと開けてend。これまた勝手な想像ですが。社会的にダメな人たちがダメに生きている。そんな日々が長くもつわけがない。オープニングではまるでそんな我が身を悲観して眠りにつくイメージですが、最後は、死なねぇよ、というメッセージで終わるように思えました。ダメでもこうやって生きてんだよ、ってバチっと言われたみたいな。
大竹さんがトークで、見た人が好きに感じてくれれば良いみたいなことを言っていたので、これが私の受け止めた印象ということで。
でもまあ、客席が一番沸いちゃったのは斉木さんのふわダンスねwww
ロケとはいえ路上でああいう格好でああいうことができるのって・・・芸人を超えて芸術家(前衛方面)と呼んでしまってももうそろそろ良いんじゃないのか?って思うのですが、いかがでしょう?
有志さん(○ンプラー芸だっけ?;)はカツラから衣装からキメすぎてて、しばらく有志さんだとは気づきませんでしたよ~病院の娯楽室に集う老人の役でも、徹底的に老人になっていたので、最初のカットでは本物のおじいさんがいる、って思った。役作りに対する真面目さが出ていたな、ここでも。
大竹さんの作品、また観てみたいです。次はあるのかしら。
性懲りもなく、つづく。